虫歯予防に効果的な歯磨き方法とポイント!歯ブラシの選び方も解説
こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。
「毎日ブラッシングをきちんとしているのに虫歯になった」という経験はありませんか。歯磨きをしているのに虫歯になる理由はさまざまです。
今回は、歯磨きをしても虫歯になる理由や、歯磨きのポイント、虫歯予防に効果的な歯ブラシの選び方のポイントなどについて解説します。
虫歯になりやすい人とは
以下の特徴に当てはまる方は、虫歯になりやすいといえます。
- 歯並びが乱れている人
- 唾液の量が少ない人
それぞれ詳しく解説していきます。
歯並びが乱れている人
歯並びが乱れていてうまく歯が磨けない場合、磨き残しが発生する原因になり虫歯になるリスクが高まります。なかでも、叢生(そうせい)と呼ばれる歯並びは、歯同士が重なり合っている部分が多いため、歯ブラシの毛先が届きにくく汚れが溜まりやすいです。
唾液の量が少ない人
唾液には、口内の汚れを洗い流す作用や、酸によって溶かされた歯を元の状態に修復する力があります。そのため、鼻にトラブルがあって口呼吸になっている人や、喫煙などで口内が乾燥している人は、虫歯のリスクが高まります。
歯磨きをしても虫歯になる理由
次は歯磨きをしていても虫歯になる理由について解説します。
- 正しく歯が磨けていない
- ダラダラと食事をする習慣がある
- 糖分を含む飲食物を多く口にしている
それぞれ解説します。
正しく歯が磨けていない
磨き残しが多かったり、食後の歯磨きの習慣がなかったりする場合、食事の食べカスが口の中に多く残ります。食べカスに含まれる糖をエサにして口の中にいる細菌が増殖し、歯を溶かすため虫歯になりやすいです。
ダラダラと食事をする習慣がある
1日3食以外に何度も間食をしたり、時間を決めないでダラダラと食事をしたりすると、虫歯が発生しやすくなります。
口の中は、食事をすると酸性に傾きます。虫歯の原因となる細菌が食べ物や飲み物に含まれる糖を餌にして酸を作り出すためです。作り出された酸によって歯の表面にあるエナメル質が溶かされることを脱灰と呼び、脱灰が進むと歯に穴が空き虫歯となります。
しかし、食事をしたからといって必ず虫歯になるわけではありません。唾液によって、酸に傾いた口内を中和し、溶かされた歯の表面を元の状態へ修復する再石灰化と呼ばれる現象が起こるためです。
食事をする回数が多かったり、常に食べている状態が続いたりすると、再石灰化の働きが追いつかず、虫歯になりやすくなるのです。再石灰化の働きを得るためには、何も食べない時間が1日の中に必要です。
糖分を含む飲食物を多く口にしている
虫歯の原因となる細菌はミュータンス菌と呼ばれ、食べ物や飲み物に含まれる糖をエサにして酸を作り出します。甘いジュースやお菓子などを多く口にする人は、それだけ虫歯になるリスクが高まります。
甘い食べ物の中でもとくに、キャラメルやガム、グミなどの粘着性のあるものは歯の表面に留まりやすく、細菌が繁殖しやすいので注意が必要です。
虫歯予防になる歯磨きの仕方
虫歯予防のためには、以下の点に気をつけて歯磨きをしましょう。
- 歯ブラシは軽く持つ
- 磨く順番を決める
- 歯ブラシを小刻みに動かす
- 奥歯を磨くときは口を開きすぎない
それぞれ解説していきます。
歯ブラシは軽く持つ
歯ブラシはペンを持つときのように軽く持ちましょう。手をグーの形にして持つと、力が入りすぎて歯や歯茎を傷つける恐れがあります。
また、軽く持ったほうが歯ブラシを小刻みに動かしやすいため、キレイに歯を磨けます。
磨く順番を決める
磨く順番がバラバラだと、どこを磨いたかわからなくなり磨き残しが発生する原因になります。また、人によって口内には磨きやすい場所と磨きにくい場所があるため、気づかないうちに磨きやすい場所ばかり磨いているかもしれません。
磨く順番を決めて、磨き方の癖や偏りを解消しましょう。
歯ブラシを小刻みに動かす
歯磨きをするときは、歯を一本一本磨くイメージで小刻みに歯ブラシを動かします。歯の一面だけではなく、歯と歯が噛み合う面、歯の表面と裏側のすべての面を磨くようにしましょう。
奥歯を磨くときは口を開きすぎない
歯を磨くときは大きく口を開ける方が多いですが、奥歯の頬側を磨くときは、大きく口を開けると歯ブラシが入るスペースがなくなります。口を軽く開ける程度にして磨くと、歯ブラシを動かしやすいです。
歯磨き時のポイント
次に歯磨きをする時のポイントを確認していきましょう。
- 食後は歯磨きをする
- 寝る前は必ず歯を磨く
- 歯ブラシは定期的に変える
- 歯ブラシは水気を切ってから保管する
一つずつくわしくご紹介します。
食後は歯磨きをする
食後はプラークの中にいる細菌の活動が活発化するため、口内が酸性に傾き虫歯のリスクが高まります。食後に歯磨きをしてプラークを取り除くことで、細菌の活動を抑えることができます。
日々の生活でいかに汚れを除去するかが大切なので、食後の歯磨きはできるだけ欠かさないように意識しましょう。
寝る前は必ず歯を磨く
寝ている時は唾液の分泌量が減るので、再石灰化の働きが起こりにくいといわれています。寝る前にジュースやお菓子を口にしたまま歯磨きをせずに寝ると、日中と比べて虫歯になるリスクが高まります。
1日の中で特に寝る前の歯磨きは重要です。夜はなるべく甘いものを口にすることを避け、しっかり汚れを落としてから寝るように心がけましょう。
歯ブラシは定期的に変える
歯ブラシは、毛先が開いたり汚れが目立ったりしていなくても、定期的に新しいものに交換してください。使うたびに、目には見えない細菌が付着していくからです。
長い間同じ歯ブラシを使用すると、歯ブラシについた細菌を口内に入れることになります。1ヶ月に1回程度交換するようにしましょう。
歯ブラシは水気を切ってから保管する
歯ブラシを濡れたまま保管すると、雑菌が繁殖する原因になります。雑菌が繁殖した歯ブラシを使うと、そのまま雑菌が口に入ることになり不衛生です。
使い終わったらキッチンペーパーなどで丁寧に拭き、風通りの良い場所に保管するようにしましょう。携帯用の歯ブラシの場合は、濡れたままキャップをつけることは避け、ハンドタオルやペーパーなどで水気をとってから保管してください。
歯ブラシの選び方
次は虫歯予防のための歯ブラシの選び方について解説します。
- ふつう〜硬めの毛先を選ぶ
- 歯並びによって毛先の形を変える
- ヘッドは小さめ
それぞれ解説していきます。
ふつう〜硬めの毛先を選ぶ
歯ブラシの毛の硬さには、やわらかめ・普通・硬めの3タイプがあります。汚れを落としやすいのはふつう、または硬めです。やわらかい歯ブラシは歯茎が傷つきにくいですが、やわらかすぎると汚れが落ちにくいことがあります。
歯周病などで歯茎に腫れや痛みのある方は、やわらかめの歯ブラシを使用すると良いかもしれません。特に歯茎に問題がない方は、ふつうや硬めの歯ブラシを使って優しく磨きましょう。
歯並びによって毛先の形を変える
歯ブラシの毛先は、まっすぐにカットしてあるタイプやギザギザになっているタイプなどさまざまです。歯並びが整っている方は、まっすぐにカットしてあるタイプでも十分に汚れを落とせるでしょう。
歯が重なっている部分があったり、凹凸があったりする方は、毛先がギザギザになっている歯ブラシや、山切りタイプを選択すると良いでしょう。毛先が歯と歯の間に入りやすく、汚れをしっかりと落とせます。
ヘッドは小さめ
歯ブラシのヘッドが大きすぎると、口内で歯ブラシを動かしづらく一本一本丁寧に磨けないことがあります。小さめの歯ブラシのほうが、細かい場所まで磨ける可能性が高いです。
とくに、口が小さいお子さまや女性は、ヘッドが小さめのブラシを選ぶと良いでしょう。
歯磨きのときに使える補助アイテム
歯磨きのときに使える補助アイテムをご紹介します。
- 歯間ブラシ
- デンタルフロス
- タフトブラシ
歯間ブラシやデンタルフロスは、歯と歯の間の汚れを落とすためのものです。歯間ブラシは取っ手がついているので、手を汚さずに歯間の汚れを除去できます。
歯間ブラシは歯と歯の間が広めな方、デンタルフロスは歯と歯の間が狭い方が使用すると、効果的に汚れを落とせるでしょう。
タフトブラシは毛束が小さい歯ブラシのことです。通常の歯ブラシが届きにくい場所を簡単に磨くことができます。歯と歯茎の境目や、歯の裏面の窪みがある場所などを磨く際に使用すると良いでしょう。
まとめ
歯磨きをしているのに虫歯になりやすい人は、正しく歯が磨けていない、ダラダラと食事をする習慣がある、糖分を含む飲食物を多く口にしているなどの原因が考えられます。大切な歯を守り、ご自身の歯を長く使い続けるためにぜひ工夫してください。
虫歯予防に興味がある方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。
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