マウスピース矯正で抜歯をするケース4つ!タイミングや費用について

2025年01月31日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

マウスピース矯正のイメージ

マウスピース矯正は、目立たない装置で快適に歯列を整えられる人気の矯正治療法ですが、場合によっては抜歯が必要になることがあります。

この記事では、マウスピース矯正で抜歯をする具体的なケースや、抜歯が必要なタイミング、費用などについて詳しく解説します。治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正で抜歯をするケース4つ

マウスピース矯正で抜歯をする必要がある歯並びのイメージ

マウスピース矯正前に、抜歯を行うことで歯並びを整えるスペースを確保し、理想的な仕上がりを目指すのがその目的です。マウスピース矯正で抜歯が必要になる4つのケースを紹介します。

重度の虫歯や歯周病がある場合

重度の虫歯や歯周病があると、抜歯が必要になることがあります。特に、虫歯が進行し、神経を取るだけでは改善が難しい場合や、歯周病によって歯茎や骨が弱っている場合は抜歯が選択されることがあります。

このような状態の歯を残したまま矯正を行うと、治療中に状態が悪化する恐れがあります。最悪の場合、抜け落ちるリスクもあるでしょう。

前歯の突出が大きい場合

前歯が突出している場合も、抜歯が必要になることがあります。前歯が正しい位置に並ぶためのスペースが不足していると判断されると、抜歯でスペースを作る処置が行われます。前歯の突出は、幼少期の指しゃぶりやおしゃぶりの習慣、口呼吸などが原因になることがあります。

矯正を検討する際には、これらの習慣を見直すことも重要です。抜歯の必要性については、突出の程度や個々の口腔状況に応じて判断されます。

歯が重なり合っている場合

歯が重なり合っている叢生(そうせい)を治療する際も、抜歯が必要となることが多いです。叢生は、歯が正しい位置に生えるためのスペースが足りないことが原因で起こります。

歯が重なる、ねじれる、正しく生えないといった状態は、見た目だけでなく歯の清掃性にも影響を与えます。虫歯などのリスクも上がるため、早めの治療が推奨されます。

ただし、軽度の叢生であれば抜歯を避けられる可能性もあります。

下顎が上の前歯よりも前に出ている場合

反対咬合(受け口)を治療する際も、抜歯が必要になる場合があります。反対咬合の治療では、歯を後ろに動かすためのスペースが必要になるためです。このような噛み合わせの問題は、成長過程の癖や遺伝的な要因で発生します。

場合によっては、マウスピース矯正では対応が難しく、ワイヤー矯正や外科手術が検討されることもあります。抜歯の有無や治療法の選択については、歯科医師による診断が必要です。

マウスピース矯正で抜歯が必要ないケースもある?

マウスピース矯正で抜歯が不要な子供のイメージ

マウスピース矯正では、必ずしも抜歯するわけではありません。症状や歯列の状態によっては、抜歯を行わずに矯正を進められる場合もあります。以下に、抜歯をしなくても治療が可能な主なケースを紹介します。

子どもの矯正で顎の成長を利用できる場合

成長期の子どもの場合、マウスピースを活用して顎の成長をコントロールし、歯が自然に並ぶよう誘導できるケースがあります。この場合、抜歯をせずに歯列を整えられます。

IPRでスペースを作れる場合

IPRは、歯の側面をわずかに削ることで歯を並べるスペースを確保する方法です。IPRは、抜歯を必要とするほどのスペース不足ではない場合に用いられます。

歯列を拡大できる場合

顎の骨の幅を広げることが可能であれば、抜歯を回避できる場合があります。マウスピースの力で少しずつ歯列を拡大し、歯がきれいに並ぶスペースを確保します。この方法は、顎の骨に一定の柔軟性が残っている場合に効果を発揮します。

奥歯を後方に移動できる場合

奥歯を後方に移動させることで、全体のスペースを広げられるケースもあります。この処置はマウスピース矯正が得意とする動きであり、医師の診断のもと行われます。

マウスピース矯正で抜歯をするタイミング

マウスピース矯正で抜歯をいつするかのタイミングのイメージ

マウスピース矯正で抜歯を行うタイミングは、歯並びや治療計画によって異なります。多くの場合、抜歯は矯正を開始する前に実施されます。特に、親知らずが残っていると、歯の移動が制限されるため治療前に抜歯を行うことが一般的です。

また、スペースが不足している場合や、歯並びのバランスを取る必要がある場合、小臼歯などを抜くケースもあります。これにより、矯正中に歯が理想的な位置へ移動しやすくなります。

一部の症例では、矯正中に歯の動きを確認しながら抜歯を進める場合もあります。例えば、出っ歯などの改善が必要な場合、歯列を整えた後に抜歯が行われることもあります。

抜歯のタイミングは個々の症状や治療計画によって変動します。そのため、治療開始前に歯科医師と詳細に相談し、一人ひとりに合った治療計画を立てることが重要です。

マウスピース矯正で抜歯をする費用

マウスピース矯正で抜歯をするとかかる費用のイメージ

マウスピース矯正の際に抜歯を行う場合、基本的に保険が適用されない自費診療となるため、費用は歯科医院ごとに異なります。抜歯にかかる費用は、1本あたり5,000円から1万5,000円程度が相場とされています。

ただし、歯の状態や抜歯の難易度によって費用が変動する場合もあります。親知らずの抜歯など、特別な処置が必要な場合には、さらに高額になることがあります。費用の詳細については、事前に歯科医院で説明を受けることが大切です。

マウスピース矯正で抜歯をするメリット・デメリット

マウスピース矯正で抜歯をするメリットとデメリットのイメージ

マウスピース矯正で抜歯をする場合、治療効果を高めるメリットがある一方で、負担や費用が増えるデメリットも存在します。

抜歯をするメリット

マウスピース矯正で抜歯を行う主なメリットは、以下のとおりです。

歯が動きやすくなる

抜歯をすることで、歯を動かすためのスペースが確保され、効率的な矯正が可能になります。特に、出っ歯や重度の叢生の場合、抜歯をすることで理想的な歯並びを目指せます。また、治療計画通りに進めやすくなるため、スムーズな治療が期待できます。

口元や顔のバランスを整えられる

抜歯により歯列全体の位置を調整できるため、矯正後の口元の突出を防ぎ、顔のバランスを整えることが可能です。これにより、見た目の改善だけでなく、噛み合わせの向上も期待できます。

複雑な症例に対応できる

スペース不足による制限が減るため、複雑な症例でも治療可能になる場合があります。抜歯を行うことで、より多くの方が理想の歯列を目指せるようになります。

抜歯をするデメリット

一方で、抜歯には以下のデメリットもあります。

心理的・身体的負担がある

健康な歯を抜くことに対して心理的な抵抗がある方も多いでしょう。また、抜歯後は傷口の治癒を待つ必要があり、生活面で一時的な制限が発生する場合もあります。

費用負担が増える

矯正費用とは別に、抜歯費用が発生します。特に、保険が適用されない場合、1本あたり5,000~1万5,000円程度の追加費用がかかることが一般的です。

治療期間が長引く可能性がある

抜歯後の回復期間や歯の移動量の増加により、治療全体の期間が延びることがあります。加えて、治療後の保定期間も長くなる傾向があります。

抜歯後はすぐマウスピース矯正ができる?

抜歯後すぐにマウスピース矯正できるか疑問に思う女性

抜歯後は、出血や腫れが治まるまでマウスピース矯正を始めることができません。抜歯直後に矯正を進めると、患部に負担がかかって回復が遅れる可能性があります。そのため、通常は抜歯した部分の傷口が塞がり、腫れや痛みが和らいでから矯正治療を開始します。

治療をスムーズに進めるためにも、歯科医師の指示に従って矯正を始めることが重要です。準備期間をしっかり取ることで、より効果的に矯正治療を進められるでしょう。

まとめ

抜歯を伴うマウスピース矯正をして快適になった歯で家族と食事をするイメージ

マウスピース矯正で抜歯が必要となるケースは、歯列のスペース不足や歯の状態に応じて決まります。重度の虫歯や歯周病、前歯の突出、歯の重なり、反対咬合などが代表的な例です。抜歯を避けるためには、顎の成長やIPR、歯列拡大などの方法が有効です。

抜歯のタイミングや費用、メリット・デメリットを十分に理解し、歯科医師と相談した上で治療を進めることが重要です。

マウスピース矯正を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

優歯科オフィス

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