アライナーが割れたときはどうしたらいい?対処法を解説!

2024年06月21日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

アライナー

マウスピース矯正のアライナーを使用していると、稀に割れてしまうことがあります。アライナーが割れると、治療の進行が遅れるだけでなく、口腔内にトラブルが発生する可能性もあるでしょう。

この記事では、マウスピース矯正のアライナーが割れる原因や、割れた時の注意点、対処法、そして割れを防ぐ方法について詳しく解説します。

アライナーが割れる原因

歯ぎしりをしている女性

アライナーが割れる原因はいくつかあります。以下に、具体的な原因について詳しく解説します。

アライナーを無理に外す

アライナーの取り外しには、適切な方法があります。無理に力を入れて外すと、アライナーが割れる可能性があります。外す際には、奥歯の内側に指を引っかけてアライナーを浮かせ、前歯に向かって徐々に外していくのが正しい方法です。

特に、アタッチメントがついている場合は、より慎重に外す必要があります。

外し方が分からない場合は、歯科医師に指導してもらうと良いでしょう。正しい取り扱いを心がけることで、アライナーの寿命を延ばすことができます。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある

歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、強い圧力がアライナーに加わって割れる原因となります。特に、就寝中に行われることが多く、日中でも集中しているときに無意識に歯を食いしばることがあります。

そのため「何もしていないのにアライナーが割れた」と感じる方もいるでしょう。

歯ぎしりや食いしばりの癖があると分かっている場合は、矯正治療を始める前に歯科医師に相談することが重要です。専用のナイトガードを使用することで、アライナーへの負担を軽減すれば、割れるリスクを減らすことができます。

アライナーを装着したまま食事する

アライナーは、歯磨きや食事のときには外さなければなりません。装着したまま食事をすると、硬い食べ物を噛んだ際に衝撃が加わり、アライナーが割れることがあります。

また、食べ物のカスがアライナーと歯の間に入り込み、虫歯や歯周病の原因になることもあるでしょう。

そのため、食事の際には必ずアライナーを外し、食後には歯磨きをしてから再装着するようにしましょう。アライナーの破損を防ぎ、口腔内の衛生状態を保つことができます。

保管方法が正しくなかった

アライナーを外したときは、専用のケースに入れて保管することが推奨されています。食事や歯磨きの際に机の上などに無造作に置くと、透明で目立たないため上に物を置いて割れてしまうことがあります。また、手や腕が当たって落とし、割れるリスクもあるでしょう。

ティッシュに包んでポケットやバッグに入れることも、アライナーが割れるリスクが高いため避けてください。アライナーを安全に保管するためには、専用のケースに入れることが重要です。

アライナーの破損を防ぐだけでなく、紛失のリスクも軽減できます。

アライナーが割れたときの注意点

アライナーが割れた時の注意点イメージ

以下に、アライナーが割れたときの注意点について詳しく説明します。

自分で修理しない

割れたアライナーを自分で修理することは避けましょう。アライナーは非常に繊細に作られており、自分で修理しようとすると、かえって使用できなくなることが多いです。

割れた部分を接着剤やテープで修理しようとしても、正しい位置に固定できません。矯正力が正しく伝わらなくなる恐れがあります。

歯科医院に報告すると、歯科医師が損傷具合を判断し、継続して装着するか新しいアライナーを作成するかなどを判断してくれます。自己判断で修理するのではなく、プロの指示を仰ぐことが重要です。

歯科医院に報告せずにそのまま装着しない

「割れたアライナーの状態はそこまで悪くない」と勝手に判断してそのまま装着したり「もうすぐ次のアライナーに交換だから」と歯科医院に相談せず、次のアライナーを装着したりすることは絶対にやめましょう。

アライナーが少しでも割れると、矯正力が弱まり治療に影響を与える可能性があります。割れたアライナーを装着し続けることで、歯の動きが計画通りに進まず、治療が遅れることもあるでしょう。

矯正期間が延びるだけでなく、思わぬトラブルが生じることもあります。アライナーが割れた場合は、速やかに歯科医院に報告してください。

何も装着しないで過ごさない

「割れたアライナーは使えないから」と何も装着しないで過ごすことも避けましょう。アライナーが割れた場合でも、何も装着せずに過ごすと矯正治療の進行を妨げるだけでなく、後戻りを引き起こす可能性があります。

後戻りとは、矯正治療によって移動した歯が元の位置に戻ってしまう現象です。一度発生すると再度治療が必要になることがあります。

アライナーが割れた場合は歯科医院に連絡し、可能であれば1つ前のアライナーを装着するなどの対応を取ることが一般的です。

アライナーが割れた場合の対処法

アライナーが割れて歯科医院に相談している人

アライナーが割れた場合は、まず歯科医院に連絡しましょう。自己判断で行動すると治療を台無しにする恐れもあります。

以下に、アライナーが割れた場合の対処法を解説していきます。

歯科医院に連絡

まず行うべなのは、歯科医院に連絡することです。アライナーが割れたまま自己判断で使用を続けると、矯正治療の進行に悪影響を及ぼす可能性があります。

歯科医院に連絡すれば、専門の歯科医師から適切な指示を受けることができます。損傷の程度によっては、割れたアライナーをそのまま使用できる場合もあるでしょう。新しいアライナーに交換する必要がある場合もあるので、歯科医師の判断に従いましょう。

1つ前のアライナーを使用する

アライナーが割れた場合の次の対処法は、1つ前のアライナーを使用することです。これは、歯科医院に行くまでの間に矯正治療の中断を防ぐための一時的な措置です。

前回使用していたアライナーを装着することで、後戻りを防ぎ治療の進行を維持します。

この対策を取るためには、前回使用していたアライナーを捨てずに保管しておくことが重要です。アライナーの破損や紛失に備えて、常に前のアライナーを手元に置いておく習慣をつけましょう。

次のアライナーを使用する

前のアライナーが手元にない場合や使用できない場合は、次のアライナーを使用することも一つの方法です。

ただし、自己判断で行わず、必ず歯科医院に連絡してから指示を受けてください。次のアライナーを装着する際には、装着感や歯の動きに違和感がないか確認しましょう。少しでも異常があればすぐに歯科医師に相談してください。

次のアライナーを使う場合、治療の進行具合や歯の移動のタイミングに影響を与える可能性があります。歯科医師の指示に従って慎重に対応することが必要です。

アライナーが割れるのを防ぐ方法

アライナー専用のケース

アライナーは薄く作られているため、慎重に取り扱わないと割れるリスクが高まります。以下に、アライナーが割れるのを防ぐ方法をご紹介するので参考にしてください。

負担をかけないように着脱する

アライナーの厚みはわずか0.5mm、装着時の違和感を軽減するために非常に薄く作られています。そのため、着脱時には十分な注意が必要です。

以下のポイントを守ることで、アライナーを破損から守れます。

  • 前歯から装着し奥歯から外す
  • 歯で噛んで装着しない
  • 引っ張らずに浮かせる

前歯から徐々に装着し、奥歯から慎重に外しましょう。歯で強く噛んで装着すると、アライナーに過剰な負荷がかかり割れやすくなります。

外すときは無理に引っ張らず、アライナーを浮かせるようにして取り外しましょう。

外したら必ずケースに入れる

アライナーを外したら、必ず専用のケースに入れる習慣を身につけましょう。アライナーは透明で非常に目立ちにくいです。

ティッシュに包んで置いたり、保管場所を決めていなかったりすると、家族が間違えて捨てたり、自分がどこに置いたか忘れたりするかもしれません。さらに、目立たないがために踏んで、割れてしまうことも考えられます。

自宅では一定の保管場所を決め、外出時には必ずケースを持ち運ぶことを徹底しましょう。

お湯で洗わない

アライナーはポリウレタン製で、お湯につけると変形する恐れがあります。特に40度以上のお湯に浸すと、アライナーの形状が変わり治療効果に悪影響を及ぼす可能性があります。

アライナーを清潔に保つためには、水で洗うことが推奨されます。冷水やぬるま湯で丁寧に洗うことで、変形を防ぎながら清潔さを保つことが可能です。

破損したらすぐに歯科医院に連絡する

アライナーに少しでも異変が生じた場合は、すぐに歯科医院に連絡することが大切です。早期に気づけば、歯科医院での修理が可能な場合もあります。

特に、ヒビが入った状態ではアライナーがさらに割れやすくなるため、注意が必要です。小さな破損でも放置せず、医師の判断を仰ぎましょう。

治療の中断を防ぎ、スムーズな矯正治療を継続できます。

まとめ

アライナーを持っている女性

アライナーが割れた場合、まずは早めに歯科医院に連絡し適切な指示を仰ぎましょう。自己判断で修理や装着を行うことは避けてください。

割れたアライナーをそのまま使用すると、矯正力が弱まり治療が遅れる恐れがあります。歯科医師の指示に従い、場合によっては1つ前のアライナーを装着することもあるでしょう。何も装着しないで過ごすことは、後戻りの原因となるため注意が必要です。

また、アライナーを外した際は必ず専用のケースに保管し、正しい方法で着脱することが重要です。少しでも破損が見られた場合は、すぐに歯科医院に連絡し、指示を仰ぎましょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

優歯科オフィス

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〒799-3113 愛媛県伊予市米湊431-1

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