出っ歯を矯正する方法は?費用や治療期間も詳しく解説!

2025年02月21日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

出っ歯を矯正している女性

出っ歯(上顎前突)は、前歯が前方に突出している状態を指し、見た目のコンプレックスや、噛み合わせの問題につながることがあります。口が閉じにくくなることで口呼吸が習慣化し、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性もあります。

この記事では、出っ歯を矯正する方法、費用の相場、治療期間の目安について詳しく解説します。

出っ歯とは

出っ歯を矯正しようと考えている女性

出っ歯(上顎前突)とは、上の前歯が下の前歯よりも前方に突出している状態を指します。出っ歯は、歯の傾きや顎の骨格の成長など、さまざまな要因によって引き起こされます。見た目だけでなく、噛み合わせや発音、口腔内の健康にも影響を及ぼすことがあります。

出っ歯の程度や原因は個人差があるため、適切な診断と治療が重要です。

出っ歯になる原因

出っ歯の原因となる指しゃぶりをする女の子

出っ歯の原因には先天的な要因と後天的な要因があります。ここでは、出っ歯の主な原因について詳しく解説します。

骨格的な遺伝

出っ歯は遺伝的な要素によって引き起こされることが多く、両親のどちらか、または両方が出っ歯の場合、子どもにもその特徴が受け継がれる可能性が高いです。特に、以下のような骨格的な特徴を持つ場合、出っ歯になりやすいと考えられます。

  • 上顎が発達しすぎている
  • 下顎が小さい(後退している)
  • 歯のサイズが大きい

骨格的な問題は自力で改善することが難しいため、矯正治療が必要になるケースが多いです。

指しゃぶりや舌癖

幼少期の指しゃぶりや舌の癖は、出っ歯の大きな原因の一つとされています。特に、4歳以降も指しゃぶりが続くと、歯に強い圧力がかかり、前歯が前方に傾きやすくなるといわれています。

また、舌で前歯を押す癖(舌癖)も、出っ歯の原因となります。舌が前歯を押すような動きを続けると、前歯が徐々に突出するのです。

口呼吸による影響

口呼吸が習慣化すると、舌の位置が下がり上顎の成長に影響を与えることがあります。通常、舌は上あごの裏に当たっているのが正しい状態ですが、口呼吸の習慣があると舌が上顎に触れず、上顎の発育が不十分になることがあります。

また、口呼吸は、口腔内を乾燥させます。虫歯や歯周病のリスクを高めるため、早めに改善することが望ましいでしょう。

乳歯の早期喪失と永久歯の生え方

虫歯や事故などで乳歯が早く抜けてしまうと、永久歯が適切な位置に生えにくくなります。本来、乳歯は永久歯が正しい位置に生えてくるためのガイドの役割を果たしますが、早く失うと周囲の歯が傾いたり移動したりするのです。

また、永久歯が生えるスペースが足りない場合、前歯が前方に押し出されてしまうことがあります。乳歯の健康を保つことも、将来の歯並びの悪化を防ぐためには欠かせません。

歯ぎしりや食いしばりの影響

歯ぎしりや食いしばりが習慣になっていると、前歯に過度な力がかかり、徐々に歯が前方に押し出されることがあります。特に、奥歯の噛み合わせが悪い場合、噛む力のバランスが崩れ、前歯が突出しやすくなります。

歯ぎしりや食いしばりは、ストレスや噛み合わせの問題が関係していることが多いです。ナイトガード(マウスピース)の装着や、ストレス管理などで改善を図ることが大切です。

出っ歯をそのままにするリスク

出っ歯をそのままにし悩む男性

ここでは、出っ歯をそのままにしておくことで生じるリスクについて詳しく解説します。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

出っ歯の状態では、歯磨きがしにくく、汚れが溜まりやすいです。特に、歯と歯の間の隙間や歯の裏側は磨き残しが多くなるため、プラーク(歯垢)が蓄積しやすいです。

さらに、出っ歯の状態では口が閉じにくくなるため、口呼吸が増える傾向があります。口呼吸によって口腔内が乾燥し、唾液の自浄作用が低下することで、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

噛み合わせが悪くなる

出っ歯を放置すると、上下の歯の噛み合わせが悪くなることが多く、食事の際に特定の歯に過度な負担がかかるようになります。この状態が長く続くと、顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があるのです。

顎関節症になると、口を開けるときに顎からカクカクと音が鳴ったり、口を大きく開けにくくなったりします。顎に痛みや違和感が生じることもあるでしょう。

前歯が折れたり欠けたりしやすい

出っ歯は前歯が通常よりも前方に出ているため、衝撃を受けやすいというリスクがあります。例えば、転倒やスポーツ時の衝撃で、前歯が折れたり欠けたりする可能性が高くなります。

前歯を失うと審美性だけでなく、食事のしやすさや発音にも影響するため、注意が必要です。

発音が不明瞭になりやすい

出っ歯の状態では、上の前歯と舌の位置関係が通常とは異なるため、正しい発音がしにくくなることがあります。特に、サ行やタ行などの発音に影響が出やすく、発音が不明瞭になりやすいです。

また、舌の動きが制限されることで、滑舌が悪くなり、人との会話に影響を与えることもあります。コミュニケーションのストレスが増える可能性があるため、早めに改善することが望ましいでしょう。

口元のコンプレックスにつながる

出っ歯は見た目に大きな影響を与えるため、コンプレックスにつながることが多いです。特に、横顔のバランスが崩れたり、口が閉じにくいことで話しにくくなったりします。

人前で話すことに自信が持てなくなったり、笑顔を作るのが苦手になったりすることがあるため、精神的な負担を感じる人も少なくありません。

口呼吸が習慣化する

出っ歯の状態では唇が閉じにくく、口呼吸が習慣化しやすくなるため、口腔内の乾燥によって虫歯や歯周病のリスクが増加します。風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなったり、口臭の原因になったりすることもあります。

出っ歯を矯正する方法

出っ歯を矯正するためのワイヤー矯正とマウスピース矯正の装置

出っ歯の矯正方法は、以下のとおりです。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を徐々に適切な位置に移動させる方法です。軽度から重度の出っ歯まで幅広い症例に対応でき、確実な効果が期待できます。

ただし、装置が目立ちやすく、口内の違和感や清掃の難しさがデメリットとして挙げられます。

マウスピース矯正

透明なマウスピースを使用する矯正方法で、取り外しが可能なため食事や歯磨きへの影響を抑えられます。目立ちにくく、装着時の違和感も少ないのが特徴です。

しかし、適応症例が限られる場合があります。特に、重度の出っ歯や複雑な歯並びの問題には適さないことがあります。

出っ歯を矯正する場合にかかる費用

出っ歯を矯正する場合にかかる費用イメージ

出っ歯の矯正費用は、選択する治療法や症例の難易度によって異なります。

一般的に、全体矯正の場合、費用は約80万円から150万円程度が相場とされています。部分矯正では治療範囲が限定されるため、約20万円から60万円程度が多いです。

出っ歯を矯正する場合にかかる期間

出っ歯を矯正する場合にかかる期間イメージ

出っ歯の矯正治療に要する期間は、個々の症状や選択する治療法によって異なります。一般的には、軽度の出っ歯であれば部分的な矯正が可能で、治療期間は約6ヶ月から1年程度とされています。

全体的な矯正が必要な場合や、骨格的な問題が関与している場合は、2年から3年ほどかかることもあるでしょう。また、使用する矯正装置の種類や患者さまの年齢、歯の動きやすさなども治療期間に影響を与えます。

まとめ

出っ歯を矯正した笑顔の夫婦

出っ歯(上顎前突)は、上の前歯が前方に突出している状態を指します。見た目だけでなく、噛み合わせの問題や口腔内の健康にも影響を与えることがあります。

出っ歯を放置すると、虫歯や歯周病のリスク増加、顎関節症の原因、発音の不明瞭化など、さまざまな問題が生じる可能性があります。そのため、早めの矯正治療が推奨されます。

矯正方法にはワイヤー矯正やマウスピース矯正などがあり、治療方法によって期間や費用が異なります。軽度のケースでは半年~1年で治療が完了することもありますが、全体矯正の場合は2~3年程度が一般的です。

出っ歯の矯正治療を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

優歯科オフィス

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