インビザラインで出っ歯は治る?治療法や費用も解説!

2024年08月16日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です

出っ歯と綺麗な歯並び

出っ歯にお悩みで、どの矯正方法を選択すべきかわからないと感じている方もいるのではないでしょうか。「インビザライン矯正で出っ歯を治したい」とお考えの方もいるでしょう。

今回は、出っ歯の原因や放置するリスク、インビザラインで治療するメリット・デメリットなどを詳しく解説します。治療方法や期間・費用なども解説するので、ぜひ参考にしてください。

出っ歯とは

出っ歯イメージ

出っ歯は、上の前歯が下の前歯よりも前に出ている状態を指します。医学的には上顎前突(じょうがくぜんとつ)と呼ばれています。

正常な状態では、上の前歯が下の前歯を2〜3mmほど覆います。4mm以上になると出っ歯と判断されるでしょう。

出っ歯は見た目だけでなく、さまざまな問題を引き起こすことがあります。例えば、出っ歯の人は、噛み合わせの問題から顎の痛みや頭痛が生じる可能性があるでしょう。

また、出っ歯が原因で歯磨きを十分に行えない場合、虫歯や歯周病のリスクも高まります。

出っ歯になる原因

出っ歯になる原因イメージ

出っ歯になる原因を確認しましょう。

遺伝

親や親戚に出っ歯の方がいる場合、出っ歯になることがあります。歯並び自体が遺伝するわけではありませんが、顎の形や歯の大きさなどは遺伝します。

出っ歯になりやすい骨格などが遺伝することで、子どもも出っ歯になることがあるのです。

遺伝的な要素は、個人がコントロールできるものではありません。遺伝的に出っ歯になる可能性がある場合は、早期に歯科医院を受診して治療を始めるべきかもしれません。歯科医師と相談し、家族歴を考慮に入れて治療計画を立てることが大切です。

日常生活の癖

日常生活で行う癖も、出っ歯を作る一因となります。特に、幼少期の習慣が影響を及ぼすとされています。

例えば、指しゃぶりや過剰なおしゃぶりの使用は、歯並びに悪影響を及ぼし出っ歯の原因となることがあります。上顎の形状を変え、歯が前方に突出するように成長することを促すためです。

また、常に口を開けて呼吸する口呼吸も、顎の正常な成長を妨げ、出っ歯を引き起こす可能性があります。生活のクセは、早期に改善すれば出っ歯のリスクを減らせます。

出っ歯を放置するリスク

出っ歯を放置するリスクイメージ

出っ歯を放置すると、さまざまなリスクが生じます。どのようなリスクが生じるのか、詳しく確認しましょう。

食べにくくなる

出っ歯をそのままにしておくと、食べ物をうまく噛めなくなることがあります。前歯は食べ物を噛み切る役割を果たしていますが、出っ歯の場合その役割を果たせないことが多いです。

うまく食べられず、胃腸に負担をかける可能性もあるでしょう。

奥歯などに負担がかかる

上述したとおり、出っ歯の状態では前歯がうまく噛み合わないので十分な機能を果たせません。その状態で食事を続けると、奥歯に負担がかかります。

歯の寿命が縮んだり、割れたり欠けたりするリスクが高まるでしょう。

うまく発音できない

出っ歯は発音にも影響を及ぼします。上下の歯が正常に閉じないため、空気の流れが変わり特定の発音に問題が生じるのです。出っ歯により舌の位置がずれ、意図した音と異なる音が出る場合もあるでしょう。

発音の問題は、コミュニケーションに支障をきたす可能性があります。社会生活において自信を失う原因にもなります。

インビザラインで出っ歯は治る?

受け口はインビザラインで治療できるか疑問がある女性

さまざまな問題を生じる出っ歯ですが、インビザラインで治したいと考える方もいるでしょう。

インビザラインとは、透明なマウスピース型の矯正器具です。従来の金属の矯正器具と異なり目立たず、取り外しが可能なため日常生活への影響を最小限に抑えられます。

インビザラインは、出っ歯を含む多くの歯並びの問題を改善できます。軽度から中等度の出っ歯であれば、インビザラインだけで治療できるでしょう。重度の出っ歯の場合は、インビザラインと他の矯正方法を組み合わせる必要があるかもしれません。

インビザラインで出っ歯を治療するメリット

インビザラインで出っ歯を治療するメリットイメージ

インビザラインで出っ歯を治療すると、どのようなメリットを得られるのでしょうか。

顔の見た目がよくなる

インビザラインで出っ歯を治せば、顔の見た目が大きく改善されます。口元の突出感を改善できれば、印象も大きく変わるでしょう。

笑顔に自信を持てるようになったり、人前で自然に笑えるようになったり、良い影響を及ぼす可能性が高いです。

目立ちにくい

治療には透明で薄いマウスピースを使用するため、治療中であることが目立ちません。人と接する機会が多い方や、見た目が気になる方でも、受けやすい治療といえるでしょう。

取り外せる

インビザラインのマウスピースは取り外せるので、食事や歯磨きを普段通りに行えます。ワイヤー矯正のように装置に食べ物が挟まることがなく、口内を清潔に保ちやすいでしょう。

虫歯や歯周病のリスクを減らせることも、インビザラインの大きなメリットです。

通院頻度が低い

ワイヤー矯正の場合、1ヶ月に一度の頻度で装置を調整してもらわなければなりません。インビザライン矯正では治療開始時に渡されたマウスピースをご自身で交換して治療を進めるので、2〜3ヶ月に一度の通院で経過を観察します。

忙しく通院時間を確保できない方でも、治療を続けられる可能性が高いでしょう。

インビザラインで出っ歯を治療するデメリット

インビザラインで出っ歯を治療するデメリットイメージ

どのような治療にも、メリットだけでなくデメリットが存在します。インビザラインで出っ歯を治療するデメリットを確認しましょう。

自己管理が必要である

インビザライン矯正では、マウスピースを1日20〜22時間装着する必要があります。食事や歯磨きの際は取り外せますが、外している時間は1日4時間以内に収めなければなりません。

マウスピースの装着時間が足りないと、十分な治療効果を得られないでしょう。

また、マウスピースを外した後は、歯磨きとマウスピースの洗浄を行う必要もあります。マウスピースの管理が十分にできない方には、不向きな治療方法といえます。

IPRや抜歯が必要な可能性が高い

出っ歯は、前歯が前方に突出した状態です。歯を後ろに移動させるためには、十分にスペースを確保する必要があります。

インビザラインだけに限りませんが、そのままでは歯を並べるスペースが十分にない場合、抜歯をしたり、歯の側面をわずかに削るIPRという処置を行ったりします。

健康な歯を抜いたり削ったりしなければならないことは、デメリットに感じる方が多いでしょう。

他の治療を併用することがある

インビザラインは、軽度から中等度の歯並びの乱れに対応した治療法です。歯を大きく移動させなければならない症例は、治療できない可能性があるでしょう。

抜歯の本数が多い場合などは、ワイヤー矯正を併用する必要があるかもしれません。

また、顎の骨格が原因で出っ歯になっている場合は、矯正治療だけでは改善できません。歯並びを整えたとしても、前歯の突出感は改善されないためです。

この場合、外科手術を行わなければならない可能性があります。

インビザラインで出っ歯を治療する方法とは?

マウスピースと専用ケース

インビザラインで出っ歯を治療する場合、抜歯を行う可能性があります。個々の歯並びの状態によって異なりますが、前歯の突出感が強い場合は、効果的な治療のために抜歯やIPRを検討します。

インビザラインで出っ歯を治療する方法は、以下のとおりです。

抜歯やIPRを行う

上述しましたが、前歯を後退させるためのスペースが十分にない場合は、スペースを作り出さなければなりません。抜歯、もしくはIPRを行って、必要なスペースを確保します。

抜歯の場合、前から4番目、もしくは5番目の歯を選択することが多いです。また、バランスを取るために左右両方抜歯するのが一般的です。1本あたり7〜8mmほど、2本で14〜16mmほどのスペースを確保できるので、しっかり出っ歯を改善できるでしょう。

IPRは、歯の側面を片側最大0.25mmほど削ってスペースを確保する方法です。すべての歯の両側面を削った場合、7mmほどの隙間を確保できます。

奥歯から下げる

奥歯を後ろに下げることが可能な場合は、歯列全体を後退させて出っ歯を改善させられるかもしれません。

ただし、日本人は顎の骨が小さい方が多く、奥歯を下げられないことも珍しくありません。下げられたとしてもわずかで、前歯の突出感を改善できるほどではない場合があります。

そのため、IPRや後述する側方拡大など、別の方法と併用するケースが多いでしょう。

側方拡大

歯列のアーチを広げて、前歯を下げるスペースを作る方法です。

ただし、子どもの場合は顎の骨が柔らかく成長途中であるため十分に広げられることが多いですが、大人は顎の骨の成長が完了していることから、あまりスペースを確保できません。そのため、IPRなどを併用することが多いです。

インビザラインで出っ歯を治療する場合の費用

インビザラインで出っ歯を治療する場合の費用イメージ

インビザラインの治療費は症例によって異なりますが、出っ歯の治療の場合は60〜120万円程度が相場です。ごく軽度の出っ歯で、前歯部分のみを整える部分矯正で対応できる場合は、20〜50万円ほどで治療できるかもしれません。

また、インビザラインを含む矯正治療には、基本的に保険が適用されません。歯科医院によって費用が異なるため、必ず事前に確認しておきましょう。

インビザラインで出っ歯を治療する場合の期間

インビザラインで出っ歯を治療する場合の期間イメージ

インビザラインの治療期間は、歯の状態や動かす歯の本数、移動距離によって異なります。軽度の症例であれば最短で6ヶ月ほど、複雑な症例では2〜3年程度必要になるでしょう。

また、歯の移動が完了したら、歯の位置を安定させるための保定期間に入ります。保定期間は歯の移動にかかった期間と同じ期間とする医院が多いです。

まとめ

歯が綺麗な女性

出っ歯は見た目の問題だけでなく、健康にも様々な影響を及ぼす可能性があります。インビザラインは見た目の自然さと取り外し可能な利便性から多くの人に選ばれていますが、治療にはデメリットも存在します。

デメリットも考慮しながら、自分に合った方法を選ぶことが重要です。

インビザライン矯正を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

優歯科オフィス

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