子どもが歯医者を嫌がるときの対処法!やってはいけないことや治療の流れ

2024年09月13日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

歯医者に来ている子供

子どもをもつ保護者の方のなかには「子どもが歯医者を嫌がって困っている」という方がいるのではないでしょうか。なかには、泣いたり暴れたりする子どもに困り果てている方もいるかもしれません。実際に歯医者を嫌がる子どもはとても多いものです。

今回は、子どもが歯医者を嫌がるときの対処法や嫌がるときにやってはいけないこと、子どもが通いやすい小児歯科の選び方などについて解説します。歯医者が苦手な子どもをもつ保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

子どもが歯医者を嫌がるときの対処法

歯医者で絵本を読んでいる子供

子どもが歯医者を嫌がるとき、どのように対応したらいいか悩んでいる保護者の方は少なくありません。ここでは、子どもが歯医者を嫌がるときの対処法について解説します。

子どもの機嫌がよい午前中に受診する

子どもは空腹や眠気によって不機嫌になることが多いです。そのため、お腹が空きやすいお昼や夕方、眠くなりやすい昼食後などは避け、できるだけ機嫌がよい午前中に受診するとよいでしょう。

受診日の朝までに歯医者に行くことを伝える

突然「これから歯医者にいくよ」といわれても心の準備ができない子どもが多いでしょう。そのため、受診する当日の朝までには「今日は歯医者さんに行くよ」と伝えることが大切です。

心の準備に時間がかかる子どもの場合には、数日前から歯医者にいくことを伝えておくことも方法のひとつです。

事前に歯医者についてイメージを伝える

歯医者がどういう場所なのかイメージができずに「歯医者は怖い場所」「歯医者は痛いことをする場所」というイメージを抱いている子どももいるでしょう。そのため、事前に絵本やアニメなどを活用して歯医者についての具体的なイメージを伝えることも大切です。

また、歯磨きなどを通して口の中を見たり刺激されたりすることに慣れさせておくことも効果的です。

待合室で読める本や遊べるおもちゃを持参する

心の準備を整えていざ歯医者に行くことができても、待っている間に気持ちが変わることも考えられます。待っている間に緊張や不安が高まらないように、待合室で読める本や遊べるおもちゃなどを持参すると安心です。

なかには子ども用のプレイルームが用意されている歯医者もあります。できるだけ子どもが安心して過ごせる環境を選ぶとよいでしょう。

治療中は近くで見守る

歯医者でチェアーを倒されたりライトを当てられたりすることで「こわい」と感じる子どももいます。また、急に知らない大人にじっと見られたり口の中を触られたりすると驚くこともあります。

子どもが歯医者に慣れるまでの間は保護者の方が近くで見守り、声をかけてあげたほうが安心できるでしょう。

治療中や治療後はしっかりと褒める

治療中や治療後はしっかりと褒めることも大切です。「イスに座れてえらいね」「お口をしっかり開けられてえらいね」と細かく褒めてあげることで歯医者に対してポジティブなイメージが抱けるようになるでしょう。

大人にとっては治療中に動かないでいることは当たり前のことのように思えるかもしれませんが、子どもにとって長い間じっとしていることは難しいものです。仮に嫌がって途中で暴れても怒らないようにしましょう。

子どもが歯医者を嫌がるときにやってはいけないこと

歯医者が嫌で泣いている子供

子どもが歯医者を嫌がるときにやってはいけないことがいくつかあります。それは以下の3つです。

嘘をついて連れて行く

子どもが歯医者を嫌がるときに「痛いことはしないよ」「見るだけだよ」と嘘をついて連れて行こうと考える保護者の方は多いかもしれません。

しかし、一度嘘をついて連れて行くと「嘘をつかれた」というネガティブなイメージが残り、かえって歯医者を嫌がる可能性が高くなります。実際には、処置により少し痛みを感じることもありますので、嘘はつかないようにしましょう。

いきなり連れて行く

事前に「歯医者に行くよ」と説明をせずに突然歯医者に連れていくことも避けたほうがよいでしょう。なかには「事前に伝えると子どもが嫌がるから」という理由で子どもに何の説明もなしに連れてくる方もいますが、子どもがショックを受けて歯医者嫌いになることがあります。

かならず事前に説明をしたうえで、子ども自身が心の準備をする時間を与えることが大切です。

できないことを怒る

歯医者を嫌がって泣いたり暴れたりしたときに「泣かないの」「じっとしなさい」と怒られると、子どもが歯医者に対してネガティブなイメージを抱くようになります。

少しずつ歯医者の環境や処置に慣れることが大切ですので、スムーズに診療を受けられなくても怒らないようにしましょう。

小児歯科の定期検診の流れ

歯の定期健診を受けている子供

ここでは小児歯科の定期検診の流れについて解説します。事前に定期検診で行なわれる内容について説明しておくと子どもの不安も和らぐでしょう。

例えば「歯に汚れが残っていないか、お口の中を見るよ」「バイキンさんから歯を守ってくれるお薬を塗るよ」など子どもにもわかりやすい言葉で説明することが大切です。

磨き残しの確認

小児歯科の定期検診では、まず磨き残しがないか確認します。磨き残しが多い箇所を確認することで歯磨きが不十分な箇所や歯磨きの癖などがわかります。

食生活の確認

子どもが普段どのように食事を摂っているかを確認します。例えば、だらだら食べをしていないか、甘い食べ物や飲み物を多くとっていないかなどです。子どもの歯の発育には食生活が大きく関わっていますので、食生活が乱れている場合には改善する必要があります。

虫歯の確認

小児歯科の定期検診では虫歯の有無もチェックします。定期的な検診で早めに虫歯を発見できれば、虫歯の進行を防ぐことが可能です。

噛み合わせの確認

小児歯科の定期検診では噛み合わせの状態も確認します。将来的に歯並びや噛み合わせが悪くなりそうな場合には、慎重に経過をみていく必要があります。必要に応じて小児矯正を検討することもあるでしょう。

クリーニング

歯科のクリーニングでは普段の歯磨きでは取り除けない汚れをしっかりと除去できます。特に、歯垢が石灰化して硬い歯石になると普段の歯磨きでは取り除けないため、歯科でクリーニングを受けて除去してもらう必要があります。

ブラッシング指導

小児歯科の定期検診では、ブラッシングの指導も行います。磨き残しやすい箇所や歯並びに合った歯磨きの方法をお伝えしますので、自宅でのケアに役立ててください。

フッ素塗布

フッ素を歯に塗布することで歯質が強化されるため虫歯の予防に役立ちます。フッ素の効果持続期間は3~4か月程度ですので、この期間を目安に定期的に検診を受けることが推奨されています。

小児歯科の虫歯の治療の流れ

虫歯を治療している子供

小児歯科の虫歯治療の流れは虫歯の状態によって異なります。実際の虫歯の状態は診察を受けないとわからない部分が多いですが、事前に虫歯治療の流れについて子どもに説明をしておくと安心です。虫歯治療の流れは、以下の通りです。

カウンセリング・診察

まずは歯の状態を確認します。必要に応じてレントゲン撮影を行うため「歯の写真を撮るよ」と説明しておくとよいでしょう。

虫歯の除去

初期虫歯の段階であれば歯は削らずにブラッシング指導やフッ素塗布のみで終了するケースがほとんどです。歯を削る必要がある場合には、事前に子どもにも説明をする必要があるでしょう。軽度の場合には、虫歯の部分だけ少し削るのみですが、痛みを感じることもあります。

「バイキンさんがついたところを少しだけ削るよ」「機械のキーンって音がするよ」など、事前に伝えておくと治療中にパニックにならずに済むでしょう。

詰め物をする

虫歯治療では削った部分に詰め物をして、噛み合わせを確認したら歯科治療は終了です。子どもにとっては痛みや機械の音など不安や恐怖に感じる場面が多いので、治療中や治療後には声かけをしてたくさん褒めてあげましょう。

小児歯科の矯正の治療の流れ

矯正している子供

子どもが矯正治療をするときには「矯正とはどんなことをするのか」「矯正によってどのようなメリットがあるのか」を事前に伝えておくことが重要です。以下では、子どもの矯正治療の流れについて解説します。

カウンセリング

まずカウンセリングを行います。保護者の方が不安に思うことやどのような治療を希望するかなどを確認します。その後、子どもの歯や口腔内の状態、骨格などを確認します。必要に応じてレントゲン撮影をする場合があるので、事前に伝えておくとよいでしょう。

精密検査

精密検査では、お顔や口の中の写真撮影をはじめ、歯型を取るなどの検査が行われます。歯並びや顎の状態を詳しく把握するための重要な検査です。この検査結果をもとに治療計画が立てられます。

診断結果・治療計画の説明

小児歯科の矯正治療では保護者の方や子どものご希望、診断結果を考慮したうえで具体的な矯正治療の方法を提案します。このときに治療内容や詳しい期間、費用についても説明します。治療内容について気になることがあれば、ご気軽にご相談ください。

治療開始

子どもの年齢や歯並びの状態に合わせた治療を開始します。矯正治療の内容についてはお子さんによって異なります。歯科医院でもお子さんへの説明は行いますが、事前に保護者の方に説明した内容をご家庭でもわかりやすく説明していただくと不安が和らぐでしょう。

定期的な調整

矯正治療の期間はお子さんによって異なりますが、3~4週に1回程度のペースで通院しながら調整することが一般的です。また、顎の成長の状況や永久歯の生え方なども確認します。

矯正装置の取り外し・保定装置の装着

歯並びが整ったら矯正装置を取り外しますが、矯正期間終了後には保定期間が設けられています。保定期間とは後戻りを防ぐための期間です。保定期間中は、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着する必要があります。

メンテナンス

保定期間が終了したあとも定期的に検診を受けることが重要です。フッ素塗布や歯磨き指導を受けながら歯並びの維持や虫歯予防を行いましょう。

子どもが通いやすい小児歯科の選び方

子どもが通いやすい小児歯科のイメージ

小児歯科を選ぶときには、子どもに優しい治療環境が整った歯科医院を選びましょう。歯科治療に対して「こわい」というイメージを抱く子どもは多いので、子どもが楽しく通えるような治療環境が整った歯科医院を選ぶこともポイントです。

例えば、子ども向けの本やおもちゃが用意されていたり、キッズ用のスタンプカード、ごほうびなどが用意されていたりする歯科医院であれば、子どもも楽しく通えるでしょう。

まとめ

歯医者に来てる子供

子どもは歯医者に対して「こわい場所」「痛いことをする場所」というイメージを抱いていることも多いです。

しかし、歯医者に通うことは歯の一生の健康を維持するうえで大変重要です。幼いうちから虫歯や歯周病予防の重要性を教えたり「楽しく通える場所」というイメージを与えたりすることを心がけるとよいでしょう。

子どもの定期検診や虫歯治療、矯正治療を検討されている保護者の方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

優歯科オフィス

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