口臭の原因は虫歯にあり？セルフチェック方法と治療にかかる費用

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

口臭が強いと相手に不快感を与えることがあります。「口が臭いのは虫歯があるから？」と気になっている方も少なくないでしょう。

今回は、虫歯が原因で口臭が発生することはあるのか解説します。虫歯と口臭の治療内容や費用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

口臭の原因は虫歯にあり？

虫歯が原因で口臭が発生することがあります。虫歯が口臭の原因となる理由は、以下の3つです。

• 細菌が繁殖する
• 歯の神経が腐敗する
• 膿が溜まる

虫歯になった部位は歯の表面が溶け出して穴が空き、食べかすが溜まります。時間が経過すると食べかすが腐敗し、細菌が繁殖してにおいを放つのです。また、虫歯が進行すると、歯の神経が腐敗したり歯の根元に膿が溜まったりしてにおいを発生させることもあります。

そのほか、歯周病や舌苔（ぜったい）も口臭の原因です。また、においの強い食べ物や飲み物を口にしたときに口臭が発生することもあります。

口臭のセルフチェック方法

自分で口臭をチェックする方法を4つご紹介します。

唾液のにおいを嗅ぐ

簡単ですぐ実践できる方法として、唾液のにおいを確認する方法があります。清潔な手で、舌の上や歯と歯茎の間の唾液を指でぬぐって嗅いでみましょう。唾液が臭い場合は、口臭が発生している可能性があります。

手ににおいがついていると口臭があるかどうかの判断ができないため、事前にしっかりと手を洗いましょう。

ビニール袋に息を入れて嗅ぐ

ビニール袋を膨らませるように息を吹き入れ、一旦閉じたあとに袋の中を嗅いでみます。不快なにおいがあると感じた場合は、口の中も同様のにおいがする可能性があります。

ビニール袋自体ににおいがついていると自分の口臭かどうかわからなくなるため、清潔で無臭のものを使いましょう。ビニール袋の代わりに、コップに息を吹き入れることでも確認できます。

口臭チェッカーを使う

口臭チェッカーは、口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物を検知するものです。センサーに息を吹きかけると口臭の強さを判定し、数値化します。

歯磨き粉やマウスウォッシュの成分はにおいの強いものとして捉えられ、正確に測定できない場合があります。そのため、口腔ケアをしたあとは時間をあけてから測定してください。

市販の口臭チェッカーは歯科医院で使用されるものより精度は劣りますが、簡単かつ客観的に自分の口臭の強さを知りたい方は使ってみるとよいでしょう。

舌の表面をチェックする

口臭が気になるときは舌の表面を確認してみましょう。舌苔があると口臭が発生している可能性があります。舌苔とは舌の表面に付着する白い苔状のもので、口臭の大きな原因といわれています。

正常であれば、舌は淡い赤色で表面にうっすらと白い舌苔が付着している状態です。、舌の表面が白っぽい、あるいは黄色っぽい苔のようなものが分厚く付着している場合は、口臭が発生している可能性があります。

虫歯のセルフチェック方法

虫歯が進行すると、歯を大きく削らなければならないケースがあります。最悪の場合には抜歯が必要となるケースもあるでしょう。虫歯の初期段階では自覚症状がないことも多いため、普段から歯の状態を把握しておくことと、定期的に検診を受けることが大切です。

以下に、虫歯のセルフチェック方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

痛みがあるか

食べ物を噛むと歯が痛んだり、何もしなくてもズキズキと痛んだりする場合は、虫歯の可能性があります。熱いものや冷たいものを口にしたときにしみる場合もあるでしょう。

痛みを感じる場合、虫歯が歯の内側や神経にまで進行していることも少なくありません。

虫歯のほかには、知覚過敏や歯周病の可能性が考えられます。治療が必要な状態かどうか自己判断することは難しいため、歯に痛みを感じるときは歯科医院を受診してください。

変色している歯があるか

自分で鏡を見て、歯に変色している部分がないか確認します。虫歯の初期症状では、歯の表面が白っぽく濁った脱灰がみられます。脱灰は、歯の表面のエナメル質からカルシウムやリン酸が溶け出している状態です。進行すると、歯に穴が空き虫歯となります。

また、歯の表面や奥歯の溝が黒っぽくなっている場合も虫歯になっている可能性があります。

歯の黒ずみはワインやコーヒーなど、飲食物によって着色しているだけの場合もあるため、必ずしも虫歯とは限りません。

ただし、歯の神経まで進行しているケースもあるため、早めに歯科医院で診てもらう必要があります。

歯に穴が空いている部分があるか

デンタルフロスを使ったときに引っかかる場合や、以前は挟まらなかった部位に食べ物が挟まるようになった場合は、虫歯によって歯が溶かされ、穴が空いている可能性があります。鏡で口の中を見て気づく場合もあるでしょう。

早めに治療を開始することで、少量の詰め物の治療ですむ場合もあります。痛みの有無にかかわらず、歯科医院で診察を受けましょう。

口臭と虫歯は自分では気づけないこともある

口臭と虫歯を自分で確認することは可能ですが、あくまで自己判断に過ぎません。においは慣れるものです。そのため、口臭が発生していても自分では気づけない場合もあるでしょう。

また、虫歯になるとすぐに症状が現れるとは限りません。

痛みなどの症状が現れるまでに時間がかかり、症状が現れたときにはすでに進行しているケースもあります。

早い段階で虫歯を治療できれば、治療の範囲を最小限にでき、費用も少なくすみます。定期的に歯科医院を受診し、チェックを受けることが大切です。

口臭と虫歯の治療内容

口臭や虫歯に対して、歯科医院で行われる治療内容についてご紹介します。

虫歯の治療

虫歯になっている部分を削り、詰め物や被せ物を装着します。虫歯の部分が小さい初期段階であれば、少し削ってレジン（プラスチック樹脂）を詰めるだけで完了するケースもあるでしょう。

神経まで虫歯が進行している場合は神経を除去して歯の内部を掃除し、土台を立てて被せ物をする必要があります。歯根にまで虫歯が進行している場合には、抜歯が必要になることもあるでしょう。その場合は、入れ歯やインプラントなどで失った歯を補う必要があります。

歯垢や歯石の除去

歯科医院では、専門の機器を使って歯垢や歯石を取り除きます。歯垢は歯の表面に付着した細菌のかたまりで、歯石は歯垢が石灰化して硬くなったものです。歯垢や歯石は口臭や虫歯の原因になるため、取り除く必要があります。

丁寧に歯磨きをすれば歯垢は除去できますが、歯石になると自分で取り除くことは難しくなります。そのため、定期的に歯科医院を受診して除去してもらう必要があるのです。歯垢や歯石を除去できれば、口臭の改善と虫歯の予防につながるでしょう。

セルフケアの指導

虫歯や口臭を防ぐためには、普段から適切な歯磨きを心掛け、口腔内をきれいに保つことが大切です。歯科医院では、歯科医師や歯科衛生士から正しい歯磨きの方法について指導が受けられます。

正しい歯磨きの仕方を習得し、自宅で実践できれば、歯垢を減らすことができるため、口臭の改善と虫歯の予防につながるでしょう。

口臭と虫歯の治療にかかる費用

口臭が気になって歯科医院を受診した場合にかかる費用は、保険が適用されて3,000円〜4,000円程度になることが多いです。検査項目や使用する機器によっては自由診療となり、5万円〜8万円程度かかる場合もあります。

虫歯治療を行う場合は、虫歯の進行度や使用する詰め物の種類によって変動します。全て保険診療で行う場合の費用は以下のとおりです。

• 軽度の虫歯：3,000円程度
• 中度の虫歯：3,000円〜1万円程度
• 重度の虫歯：7,000円〜2万円程度

詰め物や被せ物に

セラミックやジルコニアなどの保険が適用されない素材を選択する場合には、さらに費用がかかります。素材や歯科医院によって費用は異なりますが、1本あたり6万円〜15万円程度かかるでしょう。

まとめ

虫歯を放置し、神経が腐敗したり、膿が溜まったりすると口臭の原因となります。歯に痛みがある場合や変色している場合は、虫歯の可能性があるため早めに歯科医院を受診しましょう。虫歯の治療や歯垢・歯石の除去を受けることで口臭が改善する場合があります。

虫歯の治療を受ける場合の費用は、進行度や治療に使用する素材によって変動します。歯科医院では適切な歯磨きの仕方の指導を受けることもできるため、気になる方は一度相談してみてください。

虫歯や口臭にお悩みの方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。当院の診療案内ページはこちら、WEB予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。