虫歯の進行段階について | 進行速度や遅らせる方法とは

2024年12月20日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

進行している虫歯の模型

虫歯は放っておくと進行する病気です。虫歯の進行速度は、年齢やライフスタイルなどによって異なります。「虫歯かな?」と感じても、すぐに歯科医院を受診するのが難しいという方は少なくありませんが、できるだけ早めに治療を受けることが望ましいでしょう。

本記事では、虫歯の進行段階や治療方法、進行する原因や進行を遅らせる方法などについて解説します。治療を検討している方や虫歯の進行を少しでも遅らせたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

虫歯の進行段階

虫歯の進行段階について説明する歯科医師

歯科検診の際に、C(シー)という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。Cとは英語のカリエスの略で、虫歯を意味します。虫歯の段階は、CO~C4の5段階に分けられ、数字が大きいほど虫歯が進行しているということです。

ここでは、進行段階ごとの歯の状態について解説します。

CO

COでは、歯の表面が白く濁ったような色になったりザラザラしたりします。自覚症状はほとんどないため、この段階で虫歯であることに自分で気づくのは難しいでしょう。

C1

C0の状態を放置して、さらに歯が溶かされればエナメル質に小さな穴が空きます。この状態がC1です。この段階でも患者さま自身が気付くのは難しいですが、歯の表面に黒い点や白い点がみられることもあります。

C2

C2とは、エナメル質の下にある象牙質まで虫歯が進行した状態です。この段階になると、甘いものや冷たいものがしみるなどの自覚症状がみられるようになります。また、この段階まで虫歯が進行すると、進行速度が早くなるのも特徴のひとつです。

C3

C3は、神経や神経の近くまで虫歯に侵された状態を指します。この状態まで進行すると、冷たいものよりも熱いものがしみるようになります。また、神経が圧迫されてズキズキとした激しい痛みを感じることもあるでしょう。

C4

C4とは、歯全体が虫歯に侵された状態です。ここまで進行すると神経が壊死しているため、一時的に痛みを感じなくなります。

しかし、このまま放置していると歯の根っこの部分に膿が溜まり、強い痛みが生じるようになります。この段階では、歯が自然に抜け落ちたり抜歯が必要になったりすることが多いです。

虫歯の進行段階別の治療方法と費用目安

虫歯の進行段階別の治療方法と費用目安イメージ

ここからは、虫歯の進行段階別の治療方法と費用の目安について解説します。

C0

この段階ではエナメル質に穴は空いていないため、丁寧なブラッシングやフッ素塗布によって再石灰化を進めることで治る可能性もあります。費用の目安は、500円~3,000円程度です。

C1

ごく軽度のC1の場合、C0と同様に経過観察を行うこともあるでしょう。治療が必要な場合、虫歯に侵された箇所を削ってレジンを詰めます。治療は1回で完了するのが一般的で、費用の目安は1,500円~3,000円程度となります。

C2

C2の治療では、虫歯部分を取り除いて詰め物をします。虫歯の範囲が広い場合には、型取りをしてから詰め物をすることもあります。C2ではC1に比べて削る量が多くなり、通院回数は2~3回程度になります。

費用は詰め物の種類によっても異なりますが、2,000円~1万円程度になることが多いです。

C3

虫歯が神経にまで達した場合、虫歯によってダメージを受けた神経と炎症が起きている部分を取り除く根管治療が必要となります。根管治療は段階的に行う必要があるため、治療期間は長くなりますが、この段階で治療を受ければ歯自体は保存できるケースが多いでしょう。

根管治療後は、土台を作って被せ物を装着して治療は終了となります。C3まで虫歯が進行すると、根管治療で2~4回、土台と被せ物を装着するまでに3回程度通院する必要があります。

トータルの通院回数は5~7回程度となり、費用の目安は1万~1万5,000円程度です。

C4

C4では、歯ぐきに溜まった膿を取り除くなどの外科的処置を行う場合もありますが、麻酔も効きにくくなるため、歯を残すのが難しくなります。抜歯が必要となれば、その箇所を補うためにインプラントやブリッジ、部分入れ歯などの治療を受けることになるでしょう。

抜歯にかかる費用の目安は、1,000円~3,000円程度です。入れ歯やブリッジで歯を補う場合には保険が適用される範囲内で治療を受けられるため、7,000円~2万円程度が目安となります。

インプラント治療には保険は適用されないため、1本あたり30万~40万円ほどかかります。

虫歯の進行速度

虫歯の進行速度を説明する歯科医師

ここからは、年齢や進行段階による虫歯の進行速度の違いについて解説していきます。

乳歯と永久歯の進行速度の違い

乳歯は永久歯よりもエナメル質がやわらかくて弱いです。虫歯になりやすく、進行速度も早いという特徴があります。

年齢による進行速度の違い

永久歯が生え揃った年齢であっても25歳以下ではエナメル質がまだやわらかいため、虫歯の進行は早いといわれています。25歳を超えるとエナメル質が硬くなるため、進行速度は緩やかになることが特徴です。

なお、それ以降は年齢が上がるごとに代謝が低下するため、進行速度が遅くなっていきます。

エナメル質と象牙質の進行速度の違い

歯の表面の白い部分をエナメル質、その下にある黄色っぽい部分を象牙質といいます。虫歯の進行では、エナメル質から象牙質に達するまでに半年~1年半かかるといわれています。

象牙質から神経に達するまではその倍くらいのスピードになります。

虫歯が進行する原因

虫歯が進行する原因イメージ

虫歯の進行には、歯質・虫歯菌・糖質の3つが大きく関わっています。虫歯菌は糖質を栄養として酸を作り出し、歯を溶かしていくのです。その際に、歯質が弱いと虫歯になりやすく、進行速度も早くなります。

歯質が強ければ、虫歯菌が多く口腔ケアが不十分でも、虫歯になりにくかったり進行が遅くなったりするケースもあります。

普段からお菓子やジュースなどを多く摂取する方やダラダラ食べる方、歯磨きが不十分な方などは虫歯になりやすく、進行速度も早くなるため、注意しましょう。

虫歯の進行を遅らせる方法

虫歯の進行を遅らせるため正しいブラッシングを指導する歯科衛生士

虫歯の進行を遅らせるためには、普段の生活を見直す必要があります。以下では、虫歯の進行を遅らせる方法について解説します。

正しいブラッシング

虫歯の進行を遅らせるためには、正しいブラッシングを行うことが大切です。歯と歯のすき間を小刻みに動かしながら丁寧に磨きましょう。必要に応じてデンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを活用するのも有効です。

自分に合ったブラッシングの方法が分からないという方は、歯科医院でブラッシング指導を受けるのもよいでしょう。

食生活の改善

虫歯の進行を遅らせるためには、口の中が酸性に傾く時間を最小限に抑えるのが重要です。

また、糖質の多い食事は虫歯菌のエサとなります。虫歯の進行を遅らせるためにも、普段から糖質を多く摂取している方は控えることが大切です。甘味料の代わりとして、虫歯菌のエサとならないキシリトールやエリスリトールなどを取り入れるのもよいでしょう。

乳酸菌の摂取

乳酸菌はお口の健康にも役立つといわれています。L8020乳酸菌・WB21・ラクトバチルス・ロイテリ菌・LS1菌などは虫歯や歯周病の予防につながるといわれています。普段の食事に取り入れるのも良いでしょう。

まとめ

虫歯の進行しないよう定期健診をして笑顔の女性

虫歯になりにくくしたり進行を遅らせたりするには、日頃から正しいブラッシングや食生活を心がけることが大切です。普段から口腔ケアが不十分な方や甘いものを多く摂取している方などは虫歯になりやすく、進行しやすいため注意しましょう。

なお、初期段階の虫歯では自覚症状がみられないこともあります。虫歯の早期発見・早期治療のためにも、定期的に歯科検診を受けておくと安心です。歯科医院では患者さま一人ひとりに合った口腔ケアの指導が受けられます。

虫歯治療を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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