歯周病を予防する!セルフケアとプロフェッショナルケアをご紹介!

2025年02月28日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

歯周病の女性

歯周病は、日本人の多くが悩む口腔トラブルの一つです。初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づいたときには進行していることも少なくありません。日頃からセルフケアや歯科医院でのケアを行うことで、歯周病を予防できます。

この記事では、歯周病の基本的な知識から、予防に役立つセルフケアの方法、歯科医院で受けられる専門的なケアまで詳しく解説します。

歯周病とは

歯周病の歯茎

歯周病とは、歯を支える歯ぐきや骨が炎症を起こす病気です。進行すると歯を失う原因となるだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼすことが分かっています。日本人の成人の約8割が歯周病にかかっていると言われており、決して珍しい病気ではありません。

歯周病は、歯肉炎と歯周炎の2つの段階に分けられます。歯肉炎は、歯ぐき(歯肉)が炎症を起こして腫れたり、歯磨きの際に出血しやすくなったりする状態です。この段階では、正しいセルフケアを行うことで健康な状態に戻せます。

しかし、放置すると歯周炎へと進行し、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けます。重度の歯周炎になると歯がグラグラし、最終的には抜け落ちることもあります。

近年の研究では、歯周病が全身の健康にも影響を及ぼすことが明らかになっています。歯周病菌が血流に乗って全身に運ばれることで、糖尿病や心血管疾患、脳梗塞などのリスクを高める可能性があるのです。

歯周病の予防は、歯の健康を守るだけでなく、全身の健康維持にもつながります。

歯周病になる原因

歯周病の原因となる細菌のイメージ

歯周病の主な原因は、歯と歯ぐきの間にたまる歯垢(プラーク)です。歯垢には細菌が多く含まれており、これが歯ぐきに炎症を引き起こすことで歯周病が進行していきます。正しいセルフケアができていないと、歯垢が硬くなって歯石になり、さらに悪化しやすくなります。

ここでは、歯周病を引き起こす主な要因について詳しく見ていきましょう。

口腔内の清掃不足

歯周病の最大の原因は、歯磨きが不十分であることです。歯垢が長時間付着していると、細菌が繁殖し、炎症を引き起こします。

特に、歯と歯の間や奥歯の裏側などは汚れが残りやすいため、注意が必要です。また、歯並びが悪いと磨き残しができやすく、歯周病のリスクが高まります。

不適切な生活習慣

生活習慣も、歯周病の発症に大きく関係します。例えば、喫煙は歯ぐきの血流を悪くし、歯周病を悪化させる要因の一つです。また、過度な飲酒や糖分の多い食事も細菌の繁殖を助長するため、リスクを高めます。

ストレスが溜まると免疫力が低下し、歯周病にかかりやすくなることもあります。

全身疾患との関連

歯周病は、糖尿病や心血管疾患と関係があります。特に、糖尿病の人は免疫力が低下しており、感染症にかかりやすい状態にあるため、歯周病が進行しやすくなります。

また、歯周病が悪化すると、血液中に細菌が入り込み、動脈硬化や心筋梗塞のリスクを高めることも分かっています。

唾液の減少

唾液には口内の細菌を洗い流す作用があるため、唾液が少ないと歯垢が溜まりやすくなります。加齢や薬の副作用、口呼吸などが原因で口内が乾燥すると、歯周病のリスクが高まるため注意が必要です。

歯周病を予防するためのセルフケア

歯周病を予防するためのセルフケアグッズ

歯周病を予防するためには、毎日の適切なセルフケアが欠かせません。歯垢をしっかり除去し、歯ぐきを健康に保つことが大切です。

ここでは、効果的なセルフケアの方法を詳しく紹介します。

正しい歯磨きを実践する

歯磨きは歯周病予防の基本ですが、間違った磨き方をしていると十分に歯垢を除去できず、歯周病のリスクが高まります。

歯ブラシは毛先が柔らかめでヘッドが小さいものを選びましょう。歯ぐきを傷つけずに細かい部分までしっかり磨けます。ブラッシングの際は、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシを45度の角度で当て、小刻みに動かして磨くことが重要です。

力を入れすぎると歯ぐきを傷つけるため、優しく磨くことを意識しましょう。

また、1回の歯磨きには最低でも2〜3分かけましょう。特に、寝る前の歯磨きは念入りに行うことが大切です。1日2〜3回の歯磨きを心がけ、歯垢が溜まりにくい環境を作ることが、歯周病予防の第一歩となります。

デンタルフロスや歯間ブラシを活用する

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の歯垢を完全に除去することはできません。そのため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することが重要です。

デンタルフロスは、歯と歯の間の細かい汚れを取り除く際に使用します。特に、前歯の間など隙間が狭い部分に効果的です。歯間ブラシは、歯と歯の隙間が広い部分、特に奥歯の間などに使用すると、より効果的に歯垢を除去できます。

これらの補助器具を毎日のケアに取り入れることで、歯周病のリスクを大幅に軽減できます。

マウスウォッシュを取り入れる

マウスウォッシュも、口腔内の細菌を減らし歯ぐきの炎症を防ぐのに役立ちます。歯周病の予防には、抗菌作用のある薬用マウスウォッシュを選ぶのが効果的です。

ただし、マウスウォッシュだけでは歯垢を完全に除去することはできません。そのため、歯磨きと一緒に行うことが重要です。

生活習慣を改善する

歯周病予防には、日常生活の習慣を見直すことも欠かせません。食生活では、ビタミンCやカルシウムを多く含む食品を積極的に摂取することが大切です。これらの栄養素は歯ぐきを強くし、炎症を抑える働きがあります。

例えば、野菜や果物、乳製品などをバランスよく取り入れることで、口腔内の健康を維持できます。

また、喫煙は歯周病のリスクを大幅に高めるため、できるだけ控えることが望ましいです。タバコを吸うと歯ぐきの血流が悪くなり、細菌と戦う力が弱まります。そのため、歯周病の進行を防ぐためにも禁煙を心がけることが重要です。

歯周病を予防するためのプロフェッショナルケア

歯周病を予防するためのプロフェッショナルケアをする歯科医師

毎日のセルフケアは歯周病予防の基本ですが、それだけで歯垢や歯石を完全に除去するのは難しいです。歯周病を予防するためには、定期的に歯科医院でプロフェッショナルケアを受けることも欠かせません。

定期検診とクリーニング

定期検診では、歯と歯ぐきの状態を詳しくチェックし、歯周病の兆候がないかを確認します。歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどないため、自分では気づかないうちに進行していることが多いです。早期発見するために、定期検診を受けることが重要です。

また、歯科医院ではスケーリングと呼ばれる、歯石の除去も行います。スケーリングでは、専用の器具を使って歯に付着した歯垢や歯石を除去します。歯石は一度付着すると通常の歯磨きでは取り除けないため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが重要です。

歯石を放置すると細菌が増殖しやすくなり、歯周病のリスクが高まるため、3〜6ヶ月ごとにクリーニングを受けるのが理想的です。

PMTC

PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使って歯を徹底的にクリーニングする方法です。通常のスケーリングでは歯石を除去することが目的ですが、PMTCでは、歯の表面をツルツルに磨き上げて歯垢が付着しにくい状態にできます。

さらに、細菌の塊であるバイオフィルムを除去することで、歯周病の予防効果を高められます。特に、歯並びが悪く磨き残しが多い人や着色汚れが気になる人に人気のケア方法です。

フッ素塗布と歯周ポケットの洗浄

歯周病の予防には、フッ素塗布や歯周ポケットの洗浄も効果的です。フッ素には、歯質を強化し虫歯や歯周病を防ぐ働きがあります。特に、歯の表面が弱くなっている場合や、歯ぐきが下がってきている場合は、フッ素塗布が効果的でしょう。

また、歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットと呼ばれる隙間が深まり、そこに細菌が溜まりやすくなります。歯科医院では、歯周ポケットを専用の器具で洗浄し、細菌を取り除く処置を行います。

歯周ポケットの奥に入り込んだ歯垢や細菌をしっかり除去することで、歯ぐきの炎症を抑えられます。

まとめ

歯周病を治療した笑顔の夫婦

歯周病は、初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行しやすい病気です。

しかし、正しいセルフケアと歯科医院でのケアを組み合わせることで、予防や進行の抑制が可能です。日々のケアを怠ると、歯ぐきの炎症が悪化し、最終的には歯を失うリスクが高まります。

そのため、歯周病を予防するためには、正しい知識を持ち、継続的なケアを行うことが重要です。

歯周病を予防したいとお考えの方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、成人の矯正のみならず小児の矯正にも力を入れています。虫歯・歯周病治療、ホワイトニング、予防歯科なども実施しています。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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