歯周病治療の費用を進行度別・治療法別に紹介!予防法も解説
こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。
歯周病は、放っておくと歯が抜ける可能性がある恐ろしい病気です。初期症状が少ないので、気づかないうちに状態は悪くなり、歯がグラグラしたり、自然に抜けたりする場合があります。
これを防ぐためには、早めに治療を受け、さらに悪化しないよう予防することが大切です。
この記事では、歯周病治療にかかる費用を進行度別・治療法別に解説します。また、歯周病治療に保険は適用されるのか、歯周病を予防するためにはどうしたらいいのかも解説しますので、歯周病で歯を失いたくない方は、最後までご覧ください。
歯周病とは
歯周病とは、歯と歯ぐきの間から細菌が侵入して炎症を起こし、歯を支える骨を溶かす病気です。糖分をエサにして酸を作り出し、歯に穴をあける虫歯とは異なります。
歯周病の主な原因は、歯垢(プラーク)です。歯垢の中には歯周病の原因となる細菌が多く含まれています。歯と歯ぐきの間に歯垢が蓄積すると、細菌に感染して歯ぐきに炎症が起こります。
初期段階ではほとんど症状が現れないので、気づかないうちに進行しているケースも珍しくありません。気づいたときには歯がグラグラし、抜歯が必要になる場合もあります。
歯周病治療にかかる費用の目安
歯周病の治療にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは、歯周病治療にかかる費用の目安を進行度別・治療法別に解説します。
進行度別の費用
はじめに、歯周病治療にかかる費用を進行度別に解説します。
軽度の歯周病
軽度の歯周病では、進行を防ぐために歯周病の原因となる歯石を除去します。歯石を除去したあとは、自宅でしっかりと歯磨きができるように歯科衛生士がブラッシング指導を行います。軽度の歯周病の治療にかかる費用は、5,000円〜1万円程度です。
ただし、治療を行う歯の本数によって費用は変動すると理解しておきましょう。
中等度の歯周病
中等度の歯周病だと、歯石が歯の表面だけではなく、歯周ポケットの中にも蓄積しています。歯周ポケットの中に溜まった歯石を除去するため、軽度の歯周病の治療よりも治療時間が長くなります。
歯石を除去しても歯ぐきの腫れや出血といった症状が改善されないときは、歯周外科治療を検討する可能性もあります。中等度の歯周病の治療にかかる費用は、1万円〜5万円程度です。
重度の歯周病
歯周病が重度の状態にまで進行すると、歯を支える骨の大部分が溶かされ、歯がぐらぐらと揺れはじめます。重度の歯周病では、はじめに歯周基本治療で歯石を除去し、状態に応じて歯周外科治療を行います。最悪の場合には、抜歯が必要になるケースもあるでしょう。
重度の歯周病の治療にかかる費用は、3万円〜10万円程度です。場合によっては20万円以上かかるケースもあるでしょう。症状が悪化するほど治療が難しくなり、治療費も高額になります。そのため、できるだけ早く治療を受けることが重要なのです。
治療法別の費用
歯周病の治療法によっても費用は異なります。ここでは、歯周病の治療にかかる費用を治療法別に解説します。
スケーリング
スケーリングとは、歯に付着した歯石を除去する処置のことです。歯石は歯垢が石灰化して硬くなったもので、歯ブラシでは落とすことができません。歯石が付着していると、その周辺に歯周病の原因となる歯垢が溜まりやすくなります。そのため、除去する必要があるのです。
歯科医院では、スケーラーという専用の器具を使用して、歯に付着した歯石を除去します。スケーリングにかかる費用は、2,000円〜3,000円程度です。
ルートプレーニング
ルートプレーニングは、歯周ポケットの中についた歯石を取り除き、歯根の表面をなめらかにする処置です。歯根は歯ぐきの上に出ている部分に比べてしみやすいため、局所麻酔をして処置を行う場合もあります。ルートプレーニングの費用は、2,000円〜3,000円程度です。
フラップ手術
スケーリングやルートプレーニングをしても改善が見込めない場合には、歯周外科治療を行います。
フラップ手術とは、歯周外科治療のひとつで、局所麻酔をしたあとに歯ぐきを切り開き、歯根を露出させて、歯石やプラークを除去する処置のことです。手術には1〜2時間程度かかります。フラップ手術は保険が適用され、費用は3割負担で1本あたり2,000円程度です。
レーザー治療
レーザー治療とは、歯周ポケットの中にレーザーを照射して歯根の表面をきれいにする治療です。レーザー治療にかかる費用は、以下のとおりです。
- 軽度の歯周病:約3万〜5万円
- 中等度の歯周病:約14万〜16万円
- 重度の歯周病:約22万〜33万円
このほかにも検査費用が発生するため、他の治療法に比べると費用は高額です。
歯周病治療に保険は適用される?
歯周病治療は保険が適用されるケースがほとんどです。保険治療だと、治療の回数や使用する薬剤、通院回数まで細かく定められており、この範囲内で治療を行わなければいけません。
通院回数を減らしたい方は、自費のほうが向いているかもしれません。自費治療の場合、費用は高額ですが、治療にかけられる時間や使用できる薬剤などに制限がないため、治療期間を短くできる場合があります。そのため、短期間で治療を終わらせたい方に選ばれているのです。
歯周病の予防法
歯周病は放置すると歯を失う可能性がある怖い病気です。では、歯周病を予防するためにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、歯周病を予防する方法について解説します。
丁寧に歯磨きをする
歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きを丁寧に行うことが大切です。歯の表面だけでなく、歯と歯茎の境目も意識して丁寧に磨きましょう。
歯ブラシの毛先を、歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当て、小刻みに動かしながら優しく磨いてください。歯ブラシが届きにくい部分は、歯間ブラシやデンタルフロスを併用して磨きましょう。
食生活を改善する
歯周病を予防するためには、食生活を見直すことも大切です。食事の内容と食べ方に注意すれば、歯周病リスクも軽減できます。食事は、栄養の偏りがないバランスのよいメニューにしましょう。特に、歯周病の進行を抑えるビタミンC・Eの摂取を心がけてください。
ビタミンCは柑橘類やブロッコリーなどに、ビタミンEはナッツ類などに含まれています。
禁煙する
タバコに含まれるニコチンには歯茎の血管を収縮させる作用があります。これによって血流が悪くなると、免疫力が低下して歯周病を発症するリスクが高まります。そのため、たばこを吸う方は、吸わない方に比べて歯周病を発症しやすく、また進行しやすいのです。
そのため、禁煙することが求められます。禁煙が難しい場合は、タバコの本数を減らしましょう。
ストレスを溜めない
ストレスも歯周病を悪化させる原因のひとつです。そのため、ストレスを溜めないようにすることも重要です。
ストレスが溜まると、自律神経が乱れ、免疫力が低下することで、歯周病が進行しやすくなります。歯周病が悪化すると、細菌が血管に侵入して全身に運ばれ、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
さらに、ストレスが溜まると、歯ぎしりや食いしばりを引き起こす可能性もあります。歯ぎしりや食いしばりをすると、歯周病の進行を早める可能性があるでしょう。
このように、ストレスが溜まると、免疫力が低下したり、歯ぎしり・食いしばりを引き起こしたりすることで歯周病を進行させるリスクが高まります。歯周病を予防するため、また進行を防ぐためには、ストレスを溜めないことが重要なのです。
リラックスする時間を作るなどしてストレスを発散しましょう。
睡眠時間を確保する
不規則な生活も歯周病が悪化する要因のひとつです。不規則な生活によって睡眠不足になると、免疫力が低下します。免疫力が低下すると、歯周病が進行しやすくなるのです。
歯周病を予防するためにも、なるべく毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起床しましょう。また、睡眠の質を高めることも大切です。就寝前にテレビやスマホを見るのはやめ、リラックスした状態で布団に入りましょう。
適度に運動する
歯周病を予防するためには適度な運動も欠かせません。運動すれば全身の血行が促進され、体中の血の巡りが良くなり、お口の中の健康状態も回復します。はじめから激しい運動をしようとせずに、ウォーキングやストレッチなど毎日無理なく続けられる運動がよいでしょう。
まとめ
歯周病は、歯と歯ぐきの間に細菌が侵入して炎症が起こる病気です。初期段階では症状がほとんど現れないので、気づかないうちに進行する場合があります。治療せずにいると、最終的に歯を失う可能性も0ではありません。
歯周病治療にかかる費用は、進行度や治療法によって異なります。重度の状態になればなるほど大掛かりな治療が必要になり、費用も高額になるため、速やかに治療を受けることが重要です。
歯周病にお悩みの方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。
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