ワイヤーによる部分矯正で治療できる歯並びとは?治療期間や費用も解説

2024年06月28日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

ワイヤーの部分矯正について説明している歯科医師

ワイヤーによる部分矯正は、特定の歯並びの問題を効率的に解決する矯正方法です。全体矯正と比べて短期間で治療が完了し、費用も抑えられるため、多くの患者さまに支持されています。

この記事では、ワイヤーによる部分矯正で治療できる歯並びの種類や治療期間、費用について詳しく解説します。

ワイヤーによる部分矯正とは

ワイヤーの部分矯正について説明している歯科医師

ワイヤーによる部分矯正は特定の部位に焦点を当てて治療するため、治療期間が短く費用も抑えられるのが特徴です。

ワイヤーによる部分矯正で使用される装置は、ブラケットとワイヤーです。矯正する範囲の歯の表面にブラケットを取り付け、ワイヤーを通すことで力を加え徐々に歯を移動させます。また、必要に応じてエラスティックゴムを使用し、歯の動きを補助します。

矯正装置は、歯科医師が患者さまの歯並びや治療目標に合わせて調整します。定期的に通院し、調整やメンテナンスを行いながら矯正治療を進めます。

その他の部分矯正との違い

ワイヤーの部分矯正とその他の部分矯正との違いイメージ

ワイヤーによる部分矯正は、他の部分矯正方法とはどのような違いがあるのでしょうか。

ワイヤー以外の部分矯正の方法として、マウスピース矯正が挙げられます。マウスピースとワイヤーの部分矯正の大きな違いの一つが、見た目です。

マウスピース矯正では、透明で目立ちにくいマウスピースを使用するため、他人に気付かれにくいです。ワイヤー矯正は歯の表面にブラケットとワイヤーを装着するため、外から見えやすく、目立つ可能性があるでしょう。裏側矯正の場合は、表側より目立ちにくいです。

また、マウスピース矯正はご自身での取り外しが可能で、食事や歯磨きの際に外せるため口腔内の衛生を保ちやすいでしょう。ワイヤー矯正の装置は固定されているため、ご自身で外すことができません。汚れが蓄積しやすいため、より丁寧に口腔ケアをする必要があります。

マウスピース矯正は軽度から中度の矯正に対応できます。部分矯正としても利用できますが、複雑な歯並びのケースには対応できないことがあります。ワイヤー矯正は、マウスピース矯正よりも対応できる症例が多いです。

ワイヤーによる部分矯正で治療できる歯並び

ワイヤーによる部分矯正で治療できる歯並びイメージ

以下、ワイヤーによる部分矯正で治療できる主な歯並びの問題について解説します。

軽度の叢生

歯が重なり合って凸凹に生えている軽度の叢生の場合は、ワイヤーによる部分矯正で効果的に治療できるでしょう。ブラケットとワイヤーを使用して歯を正しい位置に移動させ、均等な歯並びを実現します。特に、前歯の軽度な重なりに有効です。

また、歯が軽くねじれている場合も、部分矯正で矯正することが可能です。ワイヤーによって歯を回転させ、正しい方向に整えます。ねじれが軽度であれば、短期間で改善できるかもしれません。

すきっ歯

歯列に小さな隙間があるすきっ歯の場合も、部分矯正で改善することができます。

特に、前歯の隙間は見た目に大きな影響を与えるため、気にする方も多いでしょう。ワイヤーによる部分矯正は、隙間を埋めるために効果的です。

前歯の傾き

前歯が前方または後方に傾いている場合も、ワイヤーによる部分矯正で治療が可能です。前歯の傾きは、咬み合わせに影響を与えるだけでなく、発音や食事にも支障をきたすことがあります。

軽度の咬合不全

軽度な噛み合わせの問題も、ワイヤー矯正で改善できます。噛み合わせが悪いと噛む力が均等にかからず、顎関節に負担がかかることがあります。

ワイヤーによる部分矯正では、特定の歯を移動させて上下の歯の位置を調整し、正しい噛み合わせを実現します。正しい噛み合わせにより、顎関節の健康も守られるでしょう。

ワイヤーによる部分矯正で治療できない歯並び

ワイヤーによる部分矯正で治療できない歯並びの人

ワイヤーによる部分矯正は、軽度から中度の多くの歯列不正に対して有効です。

しかし、すべての症例に対応できるわけではありません。以下、ワイヤーによる部分矯正で治療できない主な歯並びの問題について解説します。

重度の叢生

重度の歯の重なりがある場合、部分矯正だけでは十分な改善が期待できません。重度の叢生は、歯が生えるスペースが不足していることが多いです。また、噛み合わせに問題が生じていることもあるため、抜歯を伴う全体矯正が必要になる可能性があるでしょう。

特に、奥歯や複数の歯が重なり合っていると、部分矯正では治療が難しいです。

骨格の不正

骨格の不正とは、顎の骨の成長や発達に問題がある状態を指します。骨格的な問題は、部分矯正では解決できません。

例えば、顎がずれている場合や、上顎と下顎の大きさが不均衡な場合などが挙げられます。矯正装置での治療だけでなく、外科的な介入が必要になることがあるでしょう。

口内トラブルがある場合

嚢胞や歯周病などの重大な問題がある場合、部分矯正を行うことはできません。まずは問題を解決し、口腔内の健康状態を整えることが優先されます。

部分矯正は、健康な歯や歯周組織に行うことを前提としています。口内トラブルを改善してから矯正治療を開始することで、健康な歯と歯周組織を保ちながら効果的に治療できるでしょう。

ワイヤーによる部分矯正のメリット・デメリット

ワイヤーによる部分矯正のメリット・デメリットイメージ

治療を受ける前にはメリットとデメリットを理解しておくことが重要です。主なメリットとデメリットを紹介します。

ワイヤーによる部分矯正のメリット

ワイヤーによる部分矯正には、さまざまなメリットがあります。まず、短期間で効果が得られることが挙げられます。部分矯正は、特定の歯の問題を対象としているため、全体矯正に比べて治療期間が短いのです。

また、治療範囲が限定されていることにより、費用を抑えられるでしょう。見た目の改善が早いことも大きなメリットです。部分矯正では、前歯など見た目に大きく影響を与える部分を優先的に治療するため、より早く見た目が改善するでしょう。

部分矯正では必要最低限の歯の移動を行うため、歯や歯周組織への負担が少ないです。治療範囲が限定されているので、健康な歯を無理に動かすことはありません。

ワイヤーによる部分矯正のデメリット

ワイヤーによる部分矯正にはデメリットも存在します。まず、適応範囲が限定されることが挙げられます。部分矯正は、軽度から中度の歯並びの問題に対応する方法なので、重度の叢生や骨格的な問題は改善できません。

全体のバランスに影響が出ることがある点もデメリットの一つです。特定の部位だけを対象にしているため、治療後に他の部位に影響が出ることも考えられます。

また、ワイヤーやブラケットが常に装着されているため、口腔内に違和感が生じることがあります。特に初期段階では、装置による痛みや不快感が日常生活に影響を及ぼす可能性が高いでしょう。

ワイヤーやブラケットによって、食事や歯磨きをしにくくなるというデメリットもあります。食べ物が引っかかりやすく歯の清掃に時間がかかることで、口腔内の清潔を保つのがマウスピース矯正などに比べると難しいでしょう。

ワイヤーによる部分矯正の治療期間

ワイヤーによる部分矯正の治療期間イメージ

ワイヤーによる部分矯正の治療期間は、一般的に6ヶ月から18ヶ月程度とされています。部分矯正は軽度から中度の歯並びの問題に対して適応されることが多く、全体矯正と比較して治療期間が短いのが特徴です。

歯の隙間を埋めるような軽度の矯正の場合、治療期間は6ヶ月から12ヶ月程度となることが多いです。

ワイヤーによる部分矯正の費用

ワイヤーによる部分矯正の費用イメージ

ワイヤーによる部分矯正の費用は、治療内容や歯科医院によって異なります。一般的には33万円から77万円程度であることが多いでしょう。

使用するワイヤーやブラケットによっても価格は変動します。裏側矯正や目立ちにくい白いワイヤー、ブラケットを選択すると、費用が高くなるかもしれません。

部分矯正は全体矯正と比べると手軽に始められる価格設定ですが、歯科医院によっては相談料・検査料・診断料などが別途かかることがあります。全体でかかる費用をしっかり確認したうえで治療を開始することが大切です。

まとめ

ワイヤーの部分矯正で綺麗な口元になった人

ワイヤーによる部分矯正は、特定の歯並びの問題を短期間で効果的に治療できる方法です。

軽度な歯の重なりや前歯の傾斜、歯並びの問題などに適応され、一般的に6ヶ月から18ヶ月程度で治療が完了します。

治療期間は症状や矯正範囲によって異なりますが、全体矯正に比べて短期間で結果が得られるでしょう。費用は33万円から77万円程度で、基本的には診断料・装置料・調整料が含まれます。リテーナーや追加治療の費用が発生する場合もあります。

複数のクリニックで相談して治療計画を比較することで費用を抑えられるかもしれません。

ワイヤーによる部分矯正を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

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