ワイヤー矯正はどのくらいかかる?治療期間や治療の流れを解説!
こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。
ワイヤー矯正は、美しい歯並びと健康的な噛み合わせを実現するための治療法です。
しかし、治療期間やプロセスは個々のケースによって異なります。
この記事では、ワイヤー矯正の一般的な治療期間と治療の流れについて詳しく解説します。ワイヤー矯正を検討中の方は、ぜひ治療を始める前の参考にしてください。
ワイヤー矯正の治療期間
ワイヤー矯正の治療期間は、通常1〜3年程度が目安とされています。この期間は、患者さんの歯並びの状態や治療の進行具合によって変動します。特に複雑な歯列矯正が必要な場合や、成人矯正の場合は、3年以上かかることもあるでしょう。
治療を成功させるためには、患者さん自身の協力と定期的な通院が不可欠です。具体的な治療期間については、歯科医師に確認しましょう。
ワイヤー矯正の流れ
ワイヤー矯正を始める前には、治療の流れを理解しておくことが大切です。以下に、ワイヤー矯正の一般的な治療の流れについて詳しく説明します。
カウンセリング
まずは、矯正治療を希望する歯科医院でカウンセリングを受けます。この段階では、歯並びの状態や治療の目的、治療方法について詳しく説明を受けます。治療に関する疑問点や不安な点をしっかりと確認しておきましょう。
精密検査
次に、精密検査を行います。精密検査では、CT撮影や口腔内の写真撮影、歯型の採取などを行い、具体的な治療計画を立てるために必要となる詳細なデータを収集します。
診断と治療計画の説明
精密検査の結果をもとに、歯科医師が診断を行い、治療計画を立てます。治療期間や使用する装置、費用について詳しく説明を受けます。治療の進め方についても説明があり、患者さんの納得を得たうえで治療を進めます。
矯正装置の装着
治療計画に基づき、ワイヤー矯正の装置を装着します。まず、歯の表面にブラケットを接着します。そして、ブラケットにワイヤーを通して歯を動かす力を加えます。
定期検診
ワイヤー矯正中は、1〜2か月に1回の頻度で歯科医院を受診して検診を受ける必要があります。定期検診では計画どおりに歯が動いているか、また虫歯などのトラブルは起こっていないかを確認したり、装置の調整を行ったりします。
矯正装置の取り外し
治療が完了し、歯並びが整ったら、矯正装置を取り外します。この段階で、再度CT撮影や写真撮影を行い、治療の結果を確認します。
保定期間
矯正治療が終了したら保定期間に入ります。保定期間中は保定装置(リテーナー)を装着して歯が元の位置に戻るのを防ぎます。保定期間は人によって異なりますが、通常1〜2年程度です。
ワイヤー矯正の治療期間が長いケース
ワイヤー矯正において、治療期間が長くなるケースを以下に詳しく解説します。
重度の不正咬合
重度の不正咬合は、歯並びや噛み合わせの乱れが大きい場合を指します。重度の不正咬合は軽度の症例よりも治療期間が長くなるケースが多いです。重度の不正咬合の場合は抜歯が必要となるケースが多く、歯の移動距離が長くなるため、治療が長引くことがあるのです。
さらに、骨格に問題がある重度の出っ歯や受け口などの場合は、矯正治療に加えて外科手術が必要となるケースもあります。外科手術が必要となると、その分治療期間は延びるでしょう。こうした複雑な症例では、治療計画が慎重に立てられ、長期にわたる通院が必要です。
歯が動くスピードが遅い
歯が動くスピードには個人差があります。代謝がいいと歯が早く動く傾向がありますが、代謝が悪いと歯が動きにくいことがあります。歯の動きが遅いと、治療期間が長くなることがあります。
これは年齢や性別によるものであり、特に中高年層では骨の代謝が悪いため、治療期間が延びることが多いです。
装置が外れたまま放置する
食事や歯ぎしり・噛みしめなどの癖によって、矯正装置が外れることがあります。装置が外れたまま放置すると歯に適切な力を加えることができず、治療期間が長くなる可能性があるのです。
口腔ケアが行き届いていない
ワイヤー矯正の場合、歯の表面に矯正器具を装着します。矯正器具があると歯磨きが難しくなり、口腔ケアが不十分になると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
矯正治療中に虫歯や歯周病になると、矯正治療を中断して、虫歯・歯周病の治療を優先して行うことがあります。虫歯や歯周病の治療を終えてから矯正治療を再開することになるため、結果として治療期間が長くなるのです。
矯正治療中の虫歯や歯周病を予防するためには、日常的な口腔ケアを徹底し、定期的に歯科医師のチェックを受けることが重要です。虫歯や歯周病を予防することで、矯正治療をスムーズに進めることができます。
定期的に通院していない
矯正治療中は、約1〜2か月おきに歯科医院に通院して検診を受ける必要があります。定期検診では、計画どおりに歯が動いているか、虫歯などのトラブルが起こっていないかを確認します。
定期的に通院できていないと、トラブルが起こっていても発見が遅れ、治療期間が延びる原因になるでしょう。忙しいスケジュールのなかでも、通院日を確保することが重要なのです。
歯並びに影響を与える癖がある
舌で前歯を押す・頬杖をつく・唇を噛むなどといった歯並びに影響を与える癖があると、矯正治療の効果を妨げ、治療期間を長引かせる原因となります。そのため、歯科医師に相談し、適切な対策をとることが必要です。
これらの癖を改善することで、治療効果を高め、計画どおりに治療を進めることができるでしょう。患者さん自身も意識して癖を直す努力をすることが大切です。
ワイヤー矯正を計画通りに終わらせるためには
ワイヤー矯正を計画通りに進めるためにはどうしたらいいのでしょうか。以下に、ワイヤー矯正を予定通りに終わらせるための具体的な方法をご紹介します。
しっかりとブラッシングをする
矯正中はブラケットやワイヤーが邪魔になり、歯を磨きにくいと感じることが多いです。自分ではきれいにブラッシングしているつもりでも、矯正装置に汚れが付着したままになっていることがあります。
磨き残しがあると虫歯や歯周病のリスクが高まり、それが原因で矯正期間が長引くことがあります。予定通りに矯正を終わらせるためには、矯正器具の周囲に付着した汚れもしっかり除去して、虫歯や歯周病を予防することが重要です。
ブラケットやワイヤーの周囲を磨くときは、タフトブラシや歯間ブラシを使うとよいでしょう。タフトブラシや歯間ブラシを使うことで、歯ブラシでは磨きにくい部分の汚れを落とすことができます。
ブラケットやワイヤーの周囲に磨き残しがないように、毎日しっかりとブラッシングを行いましょう。
硬い食べ物や粘り気のある食べ物は避ける
硬い食べ物や粘り気のある食べ物は、歯や矯正装置に負担を与えるため避けましょう。矯正装置が外れる可能性もあります。矯正装置が外れた状態では歯を動かせません。
矯正装置が外れたまま放置すると、歯を動かせないだけでなく、口腔内に傷がつくなどのトラブルの原因になり、矯正期間が長引く可能性もあるでしょう。
ワイヤー矯正を予定どおりに終わらせるためにも、硬い食べ物や粘り気のある食べ物は避け、万が一矯正装置が外れた場合には、速やかに歯科医院を受診してください。
定期検診を受ける
矯正中は、1〜2か月に1回のペースで定期検診を受ける必要があります。
しかし、スケジュールが合わない、面倒くさいなどの理由で定期検診を受けない方もいるでしょう。定期検診では歯の動きを確認しながらワイヤーの調整を行います。予定どおりに矯正治療を終わらせるためには定期検診を受ける必要があります。
スケジュール調整が大変な場合もあるかもしれませんが、スムーズに矯正治療を進めるために、歯科医師の指示どおりに定期検診を受けましょう。
舌や口の周辺の癖を改善する
ワイヤー矯正を計画どおりに進めるためには、舌や口の周辺の癖を改善することも重要です。舌や口周りの癖があると歯に力が加わることで歯が動きにくくなります。
これらの癖は無意識のうちにやっていることが多いですが、常日頃からこの癖をしないように気をつける必要があります。
体内の新陳代謝を高める
上述のとおり、代謝がいい方は歯が動きやすく、反対に代謝が悪い方は歯が動きにくいです。規則正しい食生活や睡眠習慣に気をつけることで、代謝を高めることができます。新陳代謝が高まることで、歯が動きやすくなり、治療をスムーズに進めることができるでしょう。
歯科医師の指示通りに通院する
計画通りにワイヤー矯正での治療を進めるためには、歯科医師の指示通りに通院することも重要です。指示通りに通院しないと、ワイヤーの調整などの処置ができなくなります。やむを得ず予約をキャンセルした場合は、速やかに次の予約をとるようにしましょう。
まとめ
ワイヤー矯正の治療期間は、一般的に1~3年程度とされていますが、個々の症例や状況によって異なります。重度の不正咬合や骨格に問題がある場合、治療期間は長くなります。装置が外れたり、虫歯や歯周病が発生したりした場合にも、治療期間が延びる可能性があるでしょう。
治療を計画通りに進めるためには、しっかりと口腔ケアを行い、定期的に歯科医院に通院することが非常に重要です。
ワイヤー矯正を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。