ワイヤー矯正中の歯磨き方法と便利な補助アイテムを紹介!

2024年06月14日(金)

こんにちは。愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」です。

ワイヤー矯正中の歯磨きについて指導している歯科医師

ワイヤー矯正中の歯磨きは、普段よりも丁寧に行う必要があります。ブラケットやワイヤーを歯に固定するので、食べかすや歯石が溜まりやすくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるため、歯磨きが非常に重要です。

この記事では、ワイヤー矯正中の歯磨きの方法と、便利な補助アイテムをご紹介します。

ワイヤー矯正中の歯磨き重要な理由

ワイヤー矯正中の歯磨きが重要な理由イメージ

ワイヤー矯正中は、歯に複雑な装置が装着されているため、プラークや食べかすなどの汚れが付きやすくなります。口腔内を清潔に保つことが難しくなるため、矯正中の歯磨きは非常に重要です。

以下にその理由を詳しく説明します。

虫歯のリスクが高まる

矯正中は装置にプラークが蓄積しやすく、虫歯のリスクが高まります。虫歯が進行すると、冷たいものや甘いものがしみるようになり、最終的には痛みを伴うことが多いです。

虫歯の治療が必要になると、矯正装置を一時的に外す必要があります。その間歯が動かなくなるため、治療期間が延びることがあります。

また、治療に伴う追加費用も発生する可能性があります。

歯周病のリスクが高まる

プラークの蓄積は歯周病菌の繁殖を招き、歯周病のリスクを高めます。歯周病は歯茎に炎症を引き起こし、歯を支える歯槽骨を破壊する病気です。放置すると歯槽骨の破壊が進み、最終的には歯が抜け落ちることがあります。

矯正治療中に歯周病が進行すると、矯正治療を中断して歯周病の治療を優先せざるを得なくなるでしょう。

口内炎のリスクが高まる

矯正装置によって粘膜が傷つくことがあります。不衛生な口腔内では、傷が細菌感染を起こし口内炎ができるリスクが高まります。口内炎の痛みが強いと、矯正装置をつけていることが辛くなるかもしれません。

口臭の原因になる

矯正装置の周りにプラークや食べかすが溜まると、口臭の原因になります。口臭が気になると、人との会話でマスクを外せない、口元を手で覆うなど、精神的な影響を受けることが少なくありません。

ワイヤー矯正中は歯磨きがしにくい?

ワイヤー矯正中は歯磨きがしやすいか考えている人

ワイヤー矯正は、マウスピース矯正と異なり装置を装着したまま歯磨きしなければなりません。そのため、矯正前と比較すると歯磨きが難しくなると言われています。

ワイヤー矯正にはいくつかの種類があり、それぞれ磨き残しやすい場所が異なります。以下に、ワイヤー矯正の種類と、磨き残しが生じやすいポイントについて説明します。

表側矯正

表側矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを取り付ける方法です。矯正力が強いため、マウスピース矯正に比べて治療期間が短くなることが多いです。

しかし、ワイヤーと歯の間やブラケットの周囲に食べかすが溜まりやすくなります。歯の表面に装置が見えるため、適切な補助アイテムを使用して正しい方法で磨くことが重要です。

裏側矯正

裏側矯正は、ブラケットとワイヤーを歯の裏側に取り付ける方法です。装置が目立たないという利点がありますが、治療できる症例が限られており取り扱える歯科医院も少ないです。

歯の裏側に装置があるため、ワイヤーと歯の間やブラケットの周囲に食べかすが溜まりやすく、視認しにくいので磨き残しが多くなりやすいです。鏡を使って確認しながら歯磨きするなど、工夫が必要です。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は、上顎の歯に裏側矯正、下顎の歯に表側矯正を行う方法です。上顎の装置が目立たないため、笑ったときや会話中に矯正装置が見えにくいというメリットがあります。また、治療期間が短縮される傾向があり、治療費も比較的抑えられます。

しかし、上顎と下顎で異なる磨き方をしなければならないため、適切な補助アイテムを使い分ける必要があります。

ワイヤー矯正中の歯磨き方法

ワイヤー矯正中に歯磨きをしている人

ワイヤー矯正中の歯磨きの方法について解説していきます。

食後は歯を磨く

ワイヤー矯正期間中は、食後に必ず歯を磨くことが重要です。食べかすや歯石が歯とワイヤーの隙間に溜まりやすいため、普段以上に念入りに手入れしましょう。忙しい中でも、定期的に歯磨きするよう心がけてください。

磨く際は力を入れ過ぎない

歯を磨く際は、力を入れ過ぎないように注意しましょう。力を入れすぎると、歯の表面や歯肉を傷つけてしまい、トラブルの原因となります。優しい力加減で丁寧に磨くことが大切です。

鏡で見ながら磨く

歯磨きの際には鏡を使用しましょう。鏡で見ながら磨けば、磨き残しを防ぐことができます。

歯磨き粉が泡立って汚れが確認しにくい場合は、低発泡タイプの歯磨き粉を使うと良いでしょう。

フロスや歯間ブラシを使用する

歯の隙間やワイヤー周りの汚れを効果的に除去するために、フロスや歯間ブラシを使用しましょう。歯ブラシだけでは届かない場所の汚れを取り除くのに役立ちます。

定期的に使用すれば虫歯の予防に繋がるので、矯正期間中だけでなくその後も続けましょう。

汚れが溜まりやすい箇所に注意する

ワイヤー矯正中は、特定の場所に汚れが溜まりやすいです。以下に、特に注意すべき箇所とその磨き方を紹介します。

ワイヤー周辺

ワイヤー周辺は、食べかすや歯石が付着しやすい場所です。歯ブラシの毛先が届きにくいため、丁寧に磨くことが必要です。力を入れ過ぎず、優しくブラッシングしましょう。ワイヤーに沿って、毛先が細部まで届くように斜め45度に歯ブラシを傾けて磨きます。

ワイヤーの裏側も、磨き残しが発生しやすい場所です。歯ブラシを縦にして、毛先をワイヤーの下に通すように磨きましょう。

ブラケット周辺

ブラケット周辺も食べかすや歯石が溜まりやすい箇所です。歯ブラシの毛先をブラケットにしっかり当て、小刻みに動かして磨きます。

歯と歯茎の境目

歯と歯茎の境目も汚れが溜まりやすい場所です。歯ブラシの毛先を境目に当て、汚れを掻き出すように磨きます。長く放置すると虫歯や歯周病の原因となるため、しっかりと汚れを落としましょう。

前歯の裏

前歯の裏は意識して磨かないと汚れが溜まりやすいです。歯ブラシを立てて磨くと良いでしょう。

奥歯

奥歯は特に磨き残しが発生しやすい箇所です。頬側と舌側の両方を丁寧に磨いてください。親知らずがある場合は、矯正前に抜くことも検討すると良いでしょう。

ワイヤー矯正中の歯磨きがしやすくなるアイテム

wire矯正中に歯磨きがしやすくなる様々のアイテム

ワイヤー矯正中の歯磨きがしやすくなるアイテムを、以下にご紹介します。

平切り、フラットな毛先の歯ブラシ

一般的な歯ブラシで、ブラケットを避けながら歯の表面に優しくあてて小刻みに動かして磨きます。ワイヤーを境に、ブラケットに向けて上下から歯ブラシを動かしましょう。

特に、ブラケットの周りや奥歯の装置の周りは丁寧に磨くことが重要です。

タフトブラシ

歯並びが乱れている部分や、歯と歯が重なっている部分には、毛束が1つにまとまったタフトブラシが効果的です。矯正装置の形状に合わせてワイヤーの上や下から毛先を押し込むように、丁寧に磨きましょう。

歯間ブラシ

歯ブラシの毛先が届きにくい部分には、歯間ブラシが役立ちます。特にブラケット周りやワイヤーの下の部分は汚れが溜まりやすく見えにくい場所です。

サイズ違いの歯間ブラシをいくつか揃え、隙間に応じて使い分けながら磨くとよいでしょう。

デンタルフロス

歯と歯の隙間やワイヤー周りの汚れには、デンタルフロスを使用しましょう。歯と歯の間にフロスを通して、歯ブラシが届きにくい場所のプラークを除去してください。

フロスは無理に通さず、力を入れ過ぎないように使用することが重要です。

矯正用歯ブラシ

矯正用歯ブラシも非常に有効です。山型、2列型、U字型といった特殊な形状で、矯正装置を着けた歯専用に設計されています。汚れを効果的に取り除くことができます。

山型カットの歯ブラシ

ブラケットやアーチワイヤーの周囲は、毛束の中央が山型になっている歯ブラシを使用すると磨きやすいです。歯ブラシの毛先を斜めに当てて磨くことで、ワイヤーの隙間にも毛先が届きます。

2列型歯ブラシ

毛束が2列のコンパクトな歯ブラシは、普通の歯ブラシでは届きにくい装置周りも自然な角度で磨けます。非常に便利なので、ワイヤー矯正を始める場合は持っておくとよいでしょう。

U字型歯ブラシ

中央部の毛が短く、外側の毛が長い谷型の歯ブラシです。矯正装置に負担をかけずに磨けます。中央部を矯正装置に当てながら、軽い力で使います。

まとめ

ワイヤー矯正をしている歯列模型と歯ブラシ

ワイヤー矯正中の歯磨きは特に重要です。ブラケットやワイヤーの周りには、食べかすやプラークが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

一般的な平切りの歯ブラシを使用する場合は、ブラケットやワイヤーに気をつけながら優しく磨きましょう。矯正用の歯ブラシには山型や2列型、U字型があり、装置周りの清掃に役立ちます。

タフトブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスも活用して、歯と歯の隙間や見えにくい場所の汚れをしっかり除去しましょう。特に就寝前は丁寧にケアすることが重要です。適切な歯磨きと補助用具の使用で、口腔内を清潔に保ち、矯正治療をスムーズに進めましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、愛媛県伊予市にある歯医者「優歯科オフィス」にお気軽にご相談ください。

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