Q&Aよくある質問
当院では電動歯ブラシをお勧めしています。
電動歯ブラシは歯垢除去能力が高く、約2分程度で歯みがきを終えることができます。
手磨きの場合、細かくたくさん手を動かして磨くことになりますが、電動歯ブラシは手を細かく動かす必要はなく、歯にあてて歯列に沿ってゆっくり移動させるだけでOKです。
私個人は日本の歯科医師・歯科衛生士の使用率、推奨率№1のブランドであるソニッケアーを愛用しています。ソニッケアーには様々な種類がありますが、最低限の機能があれば大丈夫です。ソニッケアー・クリーンケアならアマゾンから6,000円程度で購入できます。
初期の虫歯の場合、当院では基本的に歯は削らずに経過観察を行います。ご自宅でのセルフケアと歯科医院での定期的なプロケアで虫歯の進行を止めることを目指します。 一言でいうと虫歯ができたのはお口の中の環境が悪いからです。そのため第一にやるべきことは歯を削って治すことではなく、お口の中の環境を良くすることにつきます。
環境が良くなれば初期の虫歯は進行しませんので治療する必要はありません。また虫歯は治療して終わりではありません。一度治療した虫歯が再発することを二次う蝕(二次虫歯)といいますが、スウェーデンのイエテボリ大学の研究によると二次う蝕による再発確率は80%にもなるという報告があります。
歯ブラシを完璧にできたとしても、歯と歯の間の汚れは取れませんのでフロスの使用は必須になります。歯茎が下がってきている方は歯間ブラシも併用してください。日本人はフロスをする習慣のない人が多いため、是非とも取り入れて欲しいと思います。
また咀嚼時の唾液は口腔内をきれいにしてくれますので、良く噛んで食事をすることも大切です。食後や就寝前にキシリトールガムを噛むことも有効ですね。
その他で言うと口呼吸の方、口がポカンと開いている方は口の中が乾燥するため口臭が強くなりがちです。口をしっかり閉じて、鼻で呼吸することを意識してください。
食後は口の中が酸性に傾いて、歯の表面がわずかに溶け出している状態(脱灰)の時があります。この状態で歯をみがくと歯の表面を傷つけてしまう可能性がありますので、出来れば30分程度待つことが望ましいです。30分で口の中が中性に戻り、歯の表面が再石灰化しますのでそれから歯を磨くことが推奨されています。私のお勧めはこの30分の間にキシリトールガムを噛むことです。唾液の分泌量が増え、再石灰化に有利に働きます。
教科書的にいうと、フロスが先です。
歯ブラシは歯垢(プラーク)を取り除くほかに、歯磨剤に含まれるフッ素を歯の隅々まで行き渡らせるという役割があります。フッ素は歯質を強化し虫歯への抵抗力を高める作用があります。フッ素をできるだけ歯の隅々まで行き渡らせるため最初にフロスを使って歯と歯の間の歯垢(プラーク)を除去することで、そこにフッ素が届きやすくなります。最初にフロスを行う群と最初に歯ブラシを行う群を比較した研究によると、最初にフロスをしたほうが清掃後のフッ素濃度が高かったと報告されています。
食生活と歯みがき・フロスが完璧にできていると仮定すると、可能性として考えられるのは
①歯の質が弱い
②虫歯菌の量が多い
③唾液の緩衝能(酸を中和する能力)が弱い
といったことが考えられます。
①についてはフッ素による歯質強化
②については程度によりますが3DSシステムによる殺菌、キシリトールの摂取を習慣化することにより虫歯菌の量を減らすなどが考えられます。
③については緩衝能自体を強化することは難しいので唾液の分泌量を増やすためにガムを噛むことや唾液腺マッサージをお勧めします。
1歳6か月頃からはじめて永久歯が生え揃う14~15歳ごろまで定期的に行うのがお勧めです。
最初は嫌がって上手くフッ素塗布ができないこともありますが、徐々に歯科医院に慣れさせるためにも継続的な通院が望ましいです。乳歯は永久歯に比べて歯質が柔らかく、歯の表面のエナメル質の厚さも半分程度しかありません。フッ素は何度も塗布することで効果が高まり強い歯へと変化していきます。3カ月ごとのフッ素塗布が将来の虫歯予防にとって極めて大切です。生えたばかりの永久歯もフッ素を取り込みやすいので高い虫歯予防効果が期待できます。
効果には個人差がありますが、オフィスホワイトニングの場合は1回の施術で2~4段階ほど白くなります。1回の施術でホワイトニング効果を実感できるのがオフィスホワイトニングの強みと言えるでしょう。目標の白さにもよりますが3回の施術で多くの方はご満足いただけるのではないでしょうか。
ホームホワイトニングの場合は白さを実感できるのに1カ月程度かかります。
個人差がありますが、オフィスホワイトニングでは6カ月程度、ホームホワイトニングでは1年程度白さを維持できるとされています。施術以前の状態まで後戻りすることはほぼありませんが、後戻りが気になる場合は定期的にタッチアップすることをお勧めしています。詳しくは歯科医師・歯科衛生士にご相談ください。
芸能関係者のなかでも定期的にホワイトニングを行って歯の白さをキープしている方もいらっしゃいますが、多くの方はセラミックによる補綴をされています。
歯を大きく削ってセラミック冠をかぶせる方法と歯の表面を薄く削り、ラミネートベニアという付け爪のような薄いセラミックを貼り付ける方法があります。当院では健康な歯を削っての治療はお断りしていますので、白さを追及したい場合にはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用したデュアルホワイトニングをお勧めします。ただ、セラミック補綴している芸能人ほどは白くなりません。
矯正治療では歯に力をかけて動かしていきますから、その動かしている歯や力の集中する部位にいろいろな不快症状が発現します。多くの場合、時間が経てば治まりますのでご安心ください。
また部位によっては歯茎が少し退縮するため、根面露出による知覚過敏が起こることもあります。その場合は根面にコーティング処置をしますので、不快症状があれば遠慮なく歯科医師にご相談ください。
当院では全体の嚙み合わせを重視しているため、部分的な矯正治療は行っておりません。治療する場合は全顎矯正になりますのでご了承ください。
多くの点でセラミックに軍配があがります。
が、セラミックの欠点として歯を削る量が多くなるというデメリットがあります。
個々の症例によって、判断すべきポイントが異なりますので詳しくは歯科医師までご相談ください。
①部分入れ歯 ②ブリッジ ③インプラント の選択肢があります。
①では両隣の歯をほとんど削ることなく治療できるので最も侵襲が少ない方法です。
②では両隣の歯をかなり削って、つながったかぶせもの装着します。歯を削りますのでかなり侵襲が大きい処置といえるでしょう。
③では両隣の歯を削ることなく治療できますが、骨にチタンのネジを埋め込む外科手術が必要です。
一概にどれが良いとは言えませんが、自分であれば③を選ぶと思います。歯を削るのが嫌いなんです。これはわたしの個人的な意見です。
歯の根の治療は細心の注意を払いながら行っても、一定の割合で術後疼痛が発現しやすいです。ほとんどの場合、時間が経過すれば治まっていきますので治療している歯でものを噛まないよう注意してください。処方されている抗生剤や鎮痛剤を服用して安静を保って下さい。
患者様それぞれのお口の状態(唾液の分泌量・性能、口臭の成分、細菌の数など)を詳しく知るには精密検査が必要になります。
歯科ドックでは唾液検査・口臭測定・顕微鏡検査を行い、現在のお口の状態を「見える化」します。
どのような疾患リスクをかかえているのかは患者様ごとに違うので検査によって弱点を把握し、その結果を基にして治療やセルフケアの進め方をオーダーメイド化していきます。
生涯にわたって自分の歯で快適に食事でき、健康を保つためにも必要なことだと考えております。